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Character Stories (Unused Content) |
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第1節 テイガー、大いに苦労する/
Summary | |
---|---|
(とくになし) | (None) |
カガミ
よし、全員集まったようだな。 さっそくだが、本題に入らせてもらおう。 |
Kagami |
カガミ
あるファントムフィールドで、 無視できないレベルのエネルギー反応を検知した。 |
Kagami |
テイガー
つまり、その原因究明をする必要があるというわけだな。 |
Tager' |
カガミ
理解が早くて助かる。 |
Kagami |
カガミ
すでに |
Kagami |
テイガー
任務了解だ。 ココノエは―― |
Tager' |
ココノエ
私はパスだ。 |
Kokonoe |
テイガー
パス? なぜだ? |
Tager' |
シエル
ココノエさんがいてくださったほうが、調査に要する時間も 解明のための手間も省けると思うのですが。 |
Ciel |
ココノエ
そんなことは知らん。 私には私の重大な用事があるのだからな。 |
Kokonoe |
シエル
ファントムフィールドの調査以上に重要な用事、ですか? |
Ciel |
ココノエ
ああ、とても大切なことだ。 G2CPを完成させることは、私の長年の夢だったからな。 |
Kokonoe |
テイガー
G2CP? それは何かの兵器の名称か? 私は耳にしたことがないが―― |
Tager' |
ココノエ
<size=130%>グレート・ゴールデン・チョコレート・パフェだ。</size> |
Kokonoe |
テイガー
……なんだと? |
Tager' |
ココノエ
二度言わせるな、理解力が乏しいぞ。 |
Kokonoe |
ココノエ
素材のすべてに分子レベルでチョコレートを配合し、 チョコクリームをふんだんに使った至高の逸品だ。 |
Kokonoe |
ココノエ
長年開発していたそれがもうじき完成しそうだからな、 ファントムフィールドの調査はお前たちに任せる。 |
Kokonoe |
テイガー
いつからそんなものを……。 そもそも分子レベルでチョコを配合とはどういうことだ? |
Tager' |
ココノエ
それは企業秘密というやつだ。 そのための装置を開発しているのだからな。 |
Kokonoe |
ココノエ
そうだ、ダイブ先で果物が売っていたら買ってきてくれ。 G2CPの飾りつけに使えそうなやつを頼むぞ? |
Kokonoe |
テイガー
……。 |
Tager' |
カガミ
なんと言うべきか……いつもこの調子なのか? |
Kagami |
テイガー
ああ、おおむねいつも通りだな。 |
Tager' |
1: 振り回されてるみたいだ |
1: |
テイガー
この程度はまだ日常茶飯事と言っていいレベルだ。 それよりも、調査を急いだほうがいいのではないか? |
Tager' |
シエル
そうでしたね。 それでは、目標地点に向かいましょう。 |
Ciel |
シエル
どうやら、この廃墟が目標地点で間違いありませんね。 魔素濃度が高くなっているようです、注意してください。 |
Ciel |
ラーベ
ずいぶんと廃れた施設のようだな。 こんなところから、なぜエネルギー反応が―― |
Raabe |
テイガー
いや、ここはそれほど廃れた施設ではないようだ。 |
Tager' |
テイガー
ここを見てみろ、真新しい配管がある。 廃棄された施設にこんな設備があるわけがない。 |
Tager' |
シエル
本当ですね、これは……まだ稼働しているようです。 |
Ciel |
テイガー
何者かがこの施設を廃墟だと思い込ませるために、 あえて廃れた雰囲気を出していると考えるべきだな。 |
Tager' |
テイガー
こうまで手の込んだ小細工をするんだ、 よほど表沙汰になるには不都合な何かがあるのだろう。 |
Tager' |
シエル
それって―― |
Ciel |
???
あなた達、ここで何をしているんですか!? |
??? |
テイガー
お前は……! |
Tager' |
ツバキ
第七機関の赤鬼!? |
Tsubaki |
ツバキ
異様なエネルギー反応を調査しに来てみれば、 なぜ第七機関の要注意人物が―― |
Tsubaki |
ツバキ
まさか、この施設は第七機関の秘密研究所……? だとすれば、ココノエ博士もこの研究所に―― |
Tsubaki |
テイガー
おい、何か大きな誤解をしているようだが、 それははっきりと否定させてもらうぞ。 |
Tager' |
テイガー
我々もこの施設のことは詳しく知らん。 目的はお前と同じく、エネルギー反応の調査だ。 |
Tager' |
ツバキ
あなたの言葉は信用できません。 第七機関は統制機構の……帝の敵です。 |
Tsubaki |
ツバキ
ただちに拘束します。 無駄な抵抗はやめて、おとなしくしなさい! |
Tsubaki |
テイガー
……仕方ない。 相手になってやろう。 |
Tager' |
第2節 ペテン師との遭遇/
Summary | |
---|---|
(とくになし) | (None) |
ツバキ
強い……。 内戦時に、ジン兄様と互角だっただけはありますね。 |
Tsubaki |
テイガー
単身向かってきたことは感心するが、 これ以上調査の邪魔をされるわけにはいかない。 |
Tager' |
ツバキ
煙幕!? しまった! |
Tsubaki |
ツバキ
ま、待ちなさい、赤鬼―― |
Tsubaki |
シエル
どうにか逃げ切れましたね。 ツバキさんに突然襲われて……驚きました。 |
Ciel |
ラーベ
あのツバキはファントムフィールド内の存在だからな。 我々のことは知らないはずだ。 |
Raabe |
ラーベ
それよりも、ここは施設の奥……のはずだな? |
Raabe |
テイガー
ああ、そのはずだ。 先ほどまでの廃墟とは、様子がまったく異なるがな。 |
Tager' |
テイガー
これは最新の研究設備だぞ。 いったいどこの誰がこんなものを……。 |
Tager' |
シエル
今のは……魔獣の声です! |
Ciel |
ラーベ
どうやらただごとではないな。 この施設のあちこちに、魔獣が拘束されているようだ。 |
Raabe |
テイガー
……記録端末がある。 何か情報を得られるかもしれん。 |
Tager' |
シエル
ですが、ロックがかかっているようです。 このセキュリティを解除するのは困難ですよ。 |
Ciel |
テイガー
心配するな。 |
Tager' |
テイガー
俺の体には、ココノエの手でいろいろな機能が付与されている。 この程度のセキュリティならば、十分に解除可能だ。 |
Tager' |
ラーベ
すごいな、まさしく万能兵士だ。 |
Raabe |
テイガー
そうでもない。 確かに多機能ではあるが、自分でも知らない機能も多くてな。 |
Tager' |
テイガー
……よし、解除完了。 ここに記録されているのは、どうやら研究データのようだぞ。 |
Tager' |
シエル
研究データ、ですか? |
Ciel |
テイガー
これは――……。 |
Tager' |
???
これは、これは。 第七機関の赤鬼ではないですか。 |
??? |
???
おかしいですねぇ……。 この研究所はまだ見つかってないと思っていたのですが。 |
??? |
テイガー
……貴様の手によるものだったか。 |
Tager' |
ハザマ
あれぇ? もっと驚いてくれると思ったんですけどねぇ。 |
Hazama |
テイガー
人工的に魔獣を生み出す研究……。 |
Tager' |
テイガー
こんな研究、まともな感覚でできるはずがない。 貴様が関わっていたのなら納得だがな。 |
Tager' |
ハザマ
それ、私がまともな感覚をしていないって言ってます? |
Hazama |
テイガー
言葉のままの意味だ。 貴様を野放しにはできん……ここで拘束させてもらう。 |
Tager' |
ラーベ
待て、テイガー。ハザマが絡んでいるということは、 ここは統制機構の施設なのか? |
Raabe |
ラーベ
そのわりには、ツバキ=ヤヨイはこの施設のことも 研究の内容についても把握していなかったようだが……。 |
Raabe |
テイガー
それは―― |
Tager' |
ハザマ
人工的に生み出した魔獣を兵器に使うなんて、 大きな声では言えませんからねぇ。 |
Hazama |
テイガー
……魔獣は人がそう簡単に制御できるようなものではないぞ。 |
Tager' |
ハザマ
やってみなければわからないでしょう? それに、別に兵器だけが利用目的っていうわけじゃありませんし。 |
Hazama |
ハザマ
ほら、奇特な方とかはこういう特別なイキモノを ペットとして飼って愛でたいという嗜好を持っていたりして。 |
Hazama |
テイガー
ペットだと……!? |
Tager' |
ハザマ
冗談ですよ、じょ・う・だ・ん! クククク、赤鬼さんにはジョークが通じないですねぇ? |
Hazama |
テイガー
……話にならんな。 |
Tager' |
テイガー
いずれにせよ、この研究は存在すべきではない。 研究施設ごと、まとめて破壊させてもらうぞ! |
Tager' |
第3節 生み出された魔獣/
Summary | |
---|---|
(とくになし) | (None) |
ハザマ
おっとっと……。 さすがに破壊力がすさまじいですねぇ。 |
Hazama |
ハザマ
でも、いいんですか? そんなに力任せに暴れていたら、魔獣の拘束が―― |
Hazama |
シエル
敵性反応、多数。 魔獣の拘束具が、戦闘の衝撃で外れてしまったようです。 |
Ciel |
テイガー
……!! |
Tager' |
ハザマ
ほら、こういうことになってしまうんですよ。 |
Hazama |
ハザマ
もっとも、私としては研究成果は十分に集まっていましたし、 もうここは用済み……綺麗さっぱりお掃除しておきましょう。 |
Hazama |
ハザマ
そういうわけですので、私はこのへんで。 あとは魔獣と戦うなり逃げるなり、どうぞご自由に。 |
Hazama |
シエル
追いましょう。 今なら、まだすぐに追いつけるはずです。 |
Ciel |
ラーベ
待つんだ、シエル。 |
Raabe |
ラーベ
あの男は策士だ、ただ逃げているだけのはずがない。 なんらかの罠を準備していると考えるべきだ。 |
Raabe |
ラーベ
それに、この魔獣たちをそのままにはできん。 もし一匹でも逃げ出せば、被害者が出る可能性がある。 |
Raabe |
シエル
……わかりました。 それでは、目標を魔獣殲滅に変更します。 |
Ciel |
テイガー
数が多い……手分けをしたほうがいいな。 お前たちは入り口側で、魔獣の逃走に警戒を―― |
Tager' |
ツバキ
こ、これはどういうことなの? なぜ魔獣がこんなにたくさん……!? |
Tsubaki |
ツバキ
何があったのか説明してください! |
Tsubaki |
テイガー
……いいだろう。 信じるかどうかはお前次第だからな。 |
Tager' |
テイガー
この研究施設は図書館のハザマという男のものだ。 |
Tager' |
ツバキ
ハザマ大尉が!? な、なぜそんなことを……。 |
Tsubaki |
シエル
人工的に魔獣を生み出す研究をしていたようです。 詳細は不明ですが、ハザマさんはすでに逃走してしまいました。 |
Ciel |
ツバキ
……でも、魔獣を作り出すなんて、 そんな研究を帝がお許しになるはずがありません! |
Tsubaki |
ツバキ
事実は私が自分自身でハザマ大尉に確認します。 まずは、この場の魔獣たちをなんとかしなければ! |
Tsubaki |
ツバキ
ここは統制機構が制圧します! あなた達は下がっていなさ―― |
Tsubaki |
大型魔獣
グワワワァァァ!! |
Large Beast |
ツバキ
大型の魔獣!? |
Tsubaki |
ツバキ
くっ……きゃああああああっ!! |
Tsubaki |
シエル
ツバキさん!? |
Ciel |
ラーベ
問題ない、気を失っているだけだ。 あの魔獣、図体に見合わずかなりの敏捷性だぞ。 |
Raabe |
ラーベ
逃げた方がいい、この狭い施設内で戦うのは リスクがあまりにも高すぎる。 |
Raabe |
テイガー
いや、この施設の中だからこそ戦うべきだ。 |
Tager' |
テイガー
敏捷性が高いのならば、広い場所に出てしまえば より手が付けられなくなる……ここで確実に仕留めねば。 |
Tager' |
テイガー
それに、ツバキ=ヤヨイも保護する必要がある。 いまこの場を離れれば、この娘は助からん。 |
Tager' |
シエル
ツバキさんは統制機構の衛士です。 テイガーさんとは敵だと思うのですが……。 |
Ciel |
テイガー
この娘はハザマに探りを入れる、と言っていた。 生きて図書館に帰還できれば、あの男の動きを牽制できる。 |
Tager' |
1: それだけ? |
1: |
テイガー
…………。 |
Tager' |
テイガー
……図書館とは言え、女子供が命を落とす様は見たくない。 そういうことだ。 |
Tager' |
第4節 テイガー爆破/
Summary | |
---|---|
(とくになし) | (None) |
テイガー
……ダメか。 このデカブツを倒しても、ほかの魔獣に対処しきれん。 |
Tager' |
シエル
このままでは消耗する一方です…… 撤退を選択するべきではないでしょうか? |
Ciel |
テイガー
いや……まだだ。 |
Tager' |
テイガー
お前たちはツバキ=ヤヨイを連れて離脱しろ。 その間、私が残って時間を稼ぐ。 |
Tager' |
シエル
どうするつもりですか? |
Ciel |
テイガー
図書館に応援を要請させろ。 このままでは全滅だ、戦力が要る。 |
Tager' |
1: そんなの駄目だよ! |
1: |
テイガー
他に方法があるのか? |
Tager' |
テイガー
今は自分のことを考えろ。 |
Tager' |
テイガー
私なら問題ない。 赤鬼はしぶといことには定評があるのでな。 |
Tager' |
シエル
…………。 |
Ciel |
シエル
……了解しました。 どうか、ご無事で。 |
Ciel |
テイガー
……さすがに限界だな。 |
Tager' |
テイガー
レイ達は施設の外に出た頃合いか? 応援が来るまでには、まだ時間がかかりそうだな。 |
Tager' |
自動音声
危険レベルが一定に達したタメ、 録音音声を再生シマス。 |
Automated Voice |
テイガー
自動音声!? なんだこれは……!? |
Tager' |
ココノエ/録音
あー……テイガー聞こえるか? これはお前の危険時に起動するようになっている。 |
Kokonoe (Recording) |
ココノエ/録音
何が起きているかはわからんが、 まあ安心しろ……問題を一気に解決してやろう。 |
Kokonoe (Recording) |
テイガー
お、おい……。 いったい何をするつもりだ!? |
Tager' |
ココノエ/録音
テイガーアルティメットバースト、安全装置解除! あ、ポチッとな! |
Kokonoe (Recording) |
ラーベ
なんだ、この爆発は……!? |
Raabe |
シエル
レイさん、あれを見てください。 こちらに向かって急降下してくる物体があります。 |
Ciel |
1: あれって……テイガー!? |
1: |
ラーベ
テイガーだと!? |
Raabe |
シエル
こっちに向かって落ちてきます!! |
Ciel |
テイガー
ぐっ……。 た、助かった……のか? |
Tager' |
シエル
テイガーさんがなぜ空から―― |
Ciel |
ラーベ
……何があったんだ? 説明してくれ、テイガー。 |
Raabe |
テイガー
ココノエが、私の体に自爆装置を内蔵していたらしい。 |
Tager' |
シエル
じ、自爆装置ですか!? |
Ciel |
テイガー
ああ……まったく、いつの間にこんなものを―― |
Tager' |
ココノエ/録音
――テイガー、無事にピンチは切り抜けられたか? 戻ったら、どんな風に爆発したか聞かせてくれ。 |
Kokonoe (Recording) |
ココノエ/録音
次の改造の際に参考にさせてもらうからな。 |
Kokonoe (Recording) |
シエル
まだ何か改造するつもりみたいですね、ココノエさん……。 |
Ciel |
テイガー
あいつは俺の体をなんだと思っているんだ? |
Tager' |
ココノエ/録音
……おっと、伝え忘れていた。 この機能は5秒後に自動的に爆発する。 |
Kokonoe (Recording) |
テイガー
……またか。 |
Tager' |
シエル
高エネルギー反応……! テイガーさんの内部からです! |
Ciel |
ラーベ
……我々は逃げた方がよさそうだな。 |
Raabe |