Toggle menu
Toggle personal menu
Not logged in
Your IP address will be publicly visible if you make any edits.

Story:BBDW Character Story Hazama

From BlazBlue Wiki

第1節 目利きのプロ/

Summary
(とくになし) (None)
ハザマ

この空気、懐かしいですねぇ……。 故郷に戻る感覚というのはこのような感じなんでしょうか。

Hazama
シエル

故郷に戻る感覚……? ハザマさんはヤマツミのご出身なんですか?

Ciel
ハザマ

あ、いえいえ、そういうわけではないんです。 階層都市の空気が懐かしいという意味ですよ。

Hazama
ラーベ

確かに、フガクとはかなり雰囲気が違うからな。

Raabe
ラーベ

だが……わざわざファントムフィールドの 視察について来るくらいだ。

Raabe
ラーベ

まさか郷愁に浸りたいから、というわけでもないだろう?

Raabe
ハザマ

おやおや、それは少し傷付きますねぇ。 私にだって人並みの感傷くらいは持ち合わせていますよ。

Hazama
ハザマ

今回だって、たまには息抜きをしたいと思っただけですし。 それくらいは大目に見て欲しいものですが。

Hazama
ラーベ

ほぉーお? 息抜きねぇ。

Raabe
ハザマ

ええ。息抜きです。 ――おや?

Hazama
ハザマ

これは……シルバーアクセサリーですか。 こんなところにお店があるとは知りませんでした。

Hazama
売人

いらっしゃいませ。 いやぁ、それを手に取るとはお目が高い。

Smuggler
ハザマ

これは有名なブランド物ですね。 なるほど、これを作った人はいい腕をしていますよ。

Hazama
売人

そこまでおわかりであれば話が早い! どうです、こちら安くお譲りいたしますよ?

Smuggler
ラーベ

なんだ? ハザマ、こういうのに興味があったのか。

Raabe
ハザマ

ええ、シルバーアクセサリーの収集は趣味でして。 それなりに目は肥えているという自信もありますよ。

Hazama
売人

それはそれは……。 うちで扱ってるのはどれも一級品ばかりですよ?

Smuggler
ハザマ

どうやらそのようですね。

Hazama
ハザマ

こんな精巧に作られた模造品イミテーション、 なかなかお目にかかれません。

Hazama
シエル

……ニセモノ、ということですか?

Ciel
ハザマ

ええ、素人にはおそらく見分けがつかないでしょう。 いやぁ、こんなものをどこで仕入れたんですかねぇ?

Hazama
売人

変な疑いをかけるのはやめてもらえませんか。 私だってちゃんとしたところから仕入れてるんですから。

Smuggler
ラーベ

だったら、その仕入れ先を教えてもらおうか。 教えられないような商売ではないんだろう?

Raabe
売人

……チッ、とんだハズレくじのようだな。 悪いが今日は店じまいだ。

Smuggler
ハザマ

おやおや、怒らせてしまったようですね。

Hazama
ラーベ

放っておいていいのか? まあ、我々が介入するような問題でもないとは思うが……。

Raabe
ハザマ

そうですねぇ。 実際、品物自体の品質はかなりのものでした。

Hazama
ハザマ

ニセモノではなく、オリジナルとして販売しても、 そこそこ人気が出ると――……おおっと、これは困りましたねぇ。

Hazama
シエル

どうかしたのですか?

Ciel
ハザマ

いや、これはやられました。 さっきぶつかった時に、財布をすられてしまったようです。

Hazama
シエル

統制機構の諜報部員から財布を盗むとは……。 余程の手練れだとみました。

Ciel
ハザマ

まったくです。ちっとも気が付きませんでしたよ。 ……とはいえ盗人を放っておくわけにはいきません。

Hazama
ハザマ

統制機構の衛士、それも諜報部の人間から財布をするとは あの売人もいい度胸をしていますよ。

Hazama
シエル

ですが、近くにそれらしい生体反応はありません。 見つけるのは困難かと思いますが、追いかけますか?

Ciel
ハザマ

あれ、お話していませんでしたっけ? 戦闘は苦手ですが、追いかけっこと尋問は専門なんです。

Hazama
売人

ここまで逃げてくれば、もう大丈夫だろ……。

Smuggler
ハザマ

お忙しいところすみません。 ちょっとお尋ねしたいことがあるんですが。

Hazama
売人

はぁ? 俺は忙しいんだ、よ……。

Smuggler
ハザマ

おやぁ、どこかで見た顔ですねぇ? どこかでお会いしたことありますか?

Hazama
売人

お前ら……!

Smuggler
ハザマ

さっそくお尋ねしたいことがあるんですが、 私の財布がなくなってしまいましてね?

Hazama
ハザマ

ちょうどあなたが持っている財布に、 よく似たデザインのものなんですよ。

Hazama
売人

……し、知らないね。 誰かにすられたんじゃないのか?

Smuggler
ハザマ

ええ、私もそう思います。 とりあえず、その財布を見せてもらえませんかね?

Hazama
売人

く、来るな……! 近寄ったらただじゃおかないからな!

Smuggler
ハザマ

おや、頑なに拒絶されるとなると、 怪しさもひとしおといったところでしょうか。

Hazama
売人

……どうせ捕まって牢獄行きなんだろ? それなら、ひとりぐらい道連れにしてやる!

Smuggler
シエル

……男性はナイフを装備しているようです。 制圧したほうがよいかと。

Ciel
ハザマ

戦うのは得意じゃないんですが……。 この際仕方ありませんねぇ。

Hazama
売人

うおぉぉぉぉぉぉぉっ!!

Smuggler

第2節 イカルガの古傷/

Summary
(とくになし) (None)
ハザマ

やはり、これは私の財布のようですね。 いやぁ、見つかってよかった。

Hazama
売人

くそっ……。

Smuggler
ハザマ

ちょうどいいので、例の模造品イミテーションの件も聞いておきましょう。

Hazama
ハザマ

仕入れ先の質問をした途端に逃げ出すなんて、 さぞやましい情報をお持ちなのでしょうからねぇ。

Hazama
売人

……っ。

Smuggler
ハザマ

ああ、お伝えするのを忘れていましたが、 私は統制機構の者なんです。

Hazama
ハザマ

下手な隠し事は、あまりお勧めしませんよ。

Hazama
売人

統制機構の!? なら、なおさら話すわけには……。

Smuggler
ハザマ

心配いりませんよ。 あなたは自分から話したくなってくるはずですから。

Hazama
ラーベ

拷問でもするつもりか?

Raabe
ハザマ

……ただ、私の推理を聞いてもらうだけですよ。

Hazama
ハザマ

その売人さんは、おそらく元々商人ではないのでしょう。 なんらかの技術者か、研究者の類、と言ったところでしょうか。

Hazama
売人

なんでそれを……!?

Smuggler
ハザマ

目の動かし方や足運び、ペンの使い方……。 あとはさっきちらっと見えた帳簿の書き方とかからの推測です。

Hazama
ハザマ

まあ、半分はあてずっぽうだったんですけど、 もしかして当たっちゃいました?

Hazama
売人

……!

Smuggler
ハザマ

いやぁ、わざわざご自身で認めていただいたおかげで、 余計な手間が省けましたよ。

Hazama
売人

お前、謀ったな!?

Smuggler
ハザマ

騙されるほうが悪いんですよ。 あなただってそういう商売をしていたじゃありませんか。

Hazama
ハザマ

まさかシルバーアクセサリーを作る技術者でもないでしょう。 あなたからは……わずかに魔素の名残を感じますからねぇ。

Hazama
シエル

……確認しました。 確かに、微量ではありますが魔素の痕跡があるようです。

Ciel
売人

くっ……!

Smuggler
ハザマ

おっと、逃がしはしませんよ? 本当のことを話してくれるまではねぇ。

Hazama
売人

わ、わかったよ。 話せばいいんだろ、話せば……。

Smuggler
ハザマ

それが賢明な判断でしょう。 それではお聞かせ願いましょうか、あなたの研究内容をね。

Hazama
売人

……魔獣の研究をしてるんだ。 人工的に魔獣を作り出せないかってな。

Smuggler
ラーベ

ほう、人工的に魔獣を作り出す研究か。 シンプルでわかりやすいな。

Raabe
ハザマ

なるほど、精巧な模造品イミテーションは その研究の資金を集めるための手段、ということですか。

Hazama

1: あんまり深入りしない方がいいよ
2: 念入りに調査した方がいいかも

1:
2:

シエル

放っておけば、どんな事態を招くかわかりません。 ここは調査しておいた方が安全ではないでしょうか。

Ciel
シエル

はい、そのほうが階層都市の安全のためにもいいですね。

Ciel
ハザマ

まあまあ、今回は解放してあげましょう。

Hazama
シエル

ハザマさん!?

Ciel
売人

……いいのか?

Smuggler
ハザマ

ええ。ですが、次はありませんよ?

Hazama
売人

……感謝する。

Smuggler
ラーベ

おい、逃げたぞ? 放っておいてもいいのか?

Raabe
ハザマ

いえいえ、逃がすわけないじゃないですか。 今回は解放してあげるだけです。

Hazama
シエル

今回は……?

Ciel
ハザマ

捕まえるためには、あえて泳がせておくことも必要です。 ……さあ、彼の後をつけましょう。

Hazama
ハザマ

こんなところにアジトがあったんですねぇ。 いやはや、勉強になります。

Hazama
ラーベ

感心してる場合じゃないだろう。 見つかって面倒なことになる前に、さっさと片付けて帰るぞ。

Raabe
シエル

待ってください、前方に何かいます。 複数の生体反応を確認、こちらに向かってきます……!

Ciel
ハザマ

おやぁ? あれは魔獣ですかねぇ? こんなところにいるなんて珍しいですね。

Hazama
シエル

もしかしたら、先ほど聞いた人工魔獣かもしれません。 戦闘態勢に移行……排除を開始します。

Ciel

第3節 命の価値/

Summary
(とくになし) (None)
シエル

魔獣の消滅を確認。 付近に生体反応はありません。

Ciel
ハザマ

いやあ、これが人工的に作られた魔獣ですか。 なかなかいい出来のようですねぇ。

Hazama
ラーベ

模造品イミテーションの大量生産ならともかく、 魔獣まで大量生産されたら、大変なことになりそうだな。

Raabe
ハザマ

かなり高い技術力を持っているようですからね。 どこのはぐれ者たちなのかが気になるところです。

Hazama
シエル

はぐれ者……。 そもそも、彼らは何が目的なのでしょうか。

Ciel
シエル

お金を稼ぐだけなら、 シルバーアクセサリーを売ればいいはずです。

Ciel
シエル

人工魔獣を作り出すのはリスクも伴いますし、 お金になりません。

Ciel
ハザマ

そうでもありませんよ?

Hazama
ハザマ

イカルガ内戦以降、貧富の差は大きくなっています。

Hazama
ハザマ

特にイカルガ出身者の生活は苦しい。 ……不満はたまる一方ですしねぇ。

Hazama
ハザマ

統制機構に対して反旗を翻そうとしている者も少なくない。 そういった反統制機構勢力に対して、あの魔獣は高値で売れます。

Hazama
ラーベ

兵器として運用しようということか。

Raabe
ハザマ

兵器ではなくとも、愛でるために欲しがる人も いるかもしれませんからねぇ。

Hazama
ラーベ

魔獣を愛でる、か。 それは穏やかでない趣味だな。

Raabe
ハザマ

クククク……面白いことを考えますよねぇ。

Hazama
野盗

こっちはちっとも面白くねぇな……。 好き勝手に暴れて、虎の子の人工魔獣までダメにしやがって!

Bandit
ハザマ

おや、どうやらボスの登場らしいですよ。 あなたが技術者たちを束ねていた……間違いありませんね?

Hazama
野盗

黙れ、統制機構の犬が!

Bandit
ハザマ

おっと……いきなり攻撃してくるなんて、 ずいぶんと血の気が多い方ですねぇ。

Hazama
ハザマ

もしかして、そうやって暴力をひけらかして 技術者のみなさんを従わせていた……とか?

Hazama
野盗

はっ! それの何が悪い……!

Bandit
野盗

内戦後に行き場をなくしたイカルガの技術者どもに この俺が居場所を与えてやったんだ!!

Bandit
ハザマ

なるほど、やはりイカルガの――

Hazama
ハザマ

罪状はいくつもありますが、まずは拘束してしまいましょう。 手加減はできませんので、そのつもりでいてくださいね。

Hazama

第4節 感謝の意味/

Summary
(とくになし) (None)
野盗

ぐあああっ……!

Bandit
ラーベ

よし、これで親玉の拘束は完了だな。

Raabe
ラーベ

まったく……単なる視察のはずが、 余計な仕事に発展してしまったぞ。

Raabe
ハザマ

いやぁ、本当に今日は忙しかったですねぇ。 早く部屋に戻って汗を流したい気分ですよ。

Hazama
ラーベ

親玉は統制機構に突き出すとして、 ここで働かされていた技術者たちはどうするんだ?

Raabe
シエル

主体的に動いていたというわけではないようですね。 首謀者に脅されて、ということなら情状酌量の余地があるかと。

Ciel
ハザマ

それはそうですが、罪は罪ですからねぇ。

Hazama
ハザマ

模造品イミテーションの製造はもちろん、魔獣の件もあります。 無罪放免というわけにはいかないでしょう。

Hazama

1: なんとかならないの?
2: 仕方がないよね……

1:
2:

ラーベ

難しいだろうな。 人工魔獣の研究はどう考えても禁忌に触れる。

Raabe
ラーベ

我々はこちらの世界の住人ではないからな。 助けてやりたくても、過度な干渉をするわけにはいかん。

Raabe
ハザマ

そのことですが…… ここにいた方たちの技術はかなりのものがあります。

Hazama
ハザマ

このまま罪を被り、その技術が失われるのは惜しい……。 ですから、私が責任をもって彼らを預かろうと思います。

Hazama
ラーベ

預かるって……。 お前もこの世界の人間じゃないんだぞ?

Raabe
ハザマ

もちろん理解していますよ。 ですが、そのあたりはまあ私に考えがありますから。

Hazama
ハザマ

それではレイさん、 首謀者のお引渡しをお願いしますね。

Hazama
ハザマ

クククク……思わぬ拾いものをしてしまった気分ですよ。

Hazama
シエル

ハザマさん、大丈夫でしょうか?

Ciel
ラーベ

さあな、私は知らん。 面倒なことにならなければ、それでいいだろう。

Raabe