Story:BBDW Character Story BE Relius

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第1節 オペラの日/

Summary
(とくになし) (None)
レリウス

……ふむ、こんなところだろう。 なかなかいいデータが取れたな。

Relius
ラーベ

ん? なんだ、今日の実験は終わりか?

Raabe
レリウス

そういうことだ。 これから別の用事があるからな。

Relius
シエル

用事、ですか。 ファントムフィールドこっちの世界で実験をするだけではないのですか?

Ciel
レリウス

違うな。 ひとつの目的だけのために行動するのは非効率的だろう。

Relius
レリウス

この街でオペラの公演がある。 世界的にも有名な劇団らしい。是非見ておきたい。

Relius
ラーベ

おい、ひとりで行動するつもりか? ここはフガクじゃないことを忘れるなよ?

Raabe
レリウス

それがどうした?

Relius
ラーベ

どうしたもこうしたもない。 勝手な行動はするな、と言っているだけだ。

Raabe
レリウス

……私はただ、オペラを観に行くだけだ。 それにどんな問題がある?

Relius
キイロ

問題なら大アリよ、レリウス。

Kiiro
レリウス

緋鏡キイロか、なんの用だ?

Relius
キイロ

仕事の依頼よ。 それ以外に、あなたに声をかける理由がある?

Kiiro
レリウス

悪いが、今日は臨時の休日だ。 仕事の依頼は受け付けていない。

Relius
キイロ

あら、そうなの? あなた好みの仕事だと思ったんだけど、残念ね。

Kiiro
レリウス

……ほう?

Relius
キイロ

討伐対象は『次元の歪みから出没した魔素の塊』よ。 御剣機関の人間が束になっても、まるで歯が立たなかったわ。

Kiiro
キイロ

……でも、お休みっていうなら仕方がないわね。 この仕事の依頼は別の誰かにでも――

Kiiro
レリウス

続けろ。話だけは聞こう。

Relius
キイロ

そう? じゃあ、このレポートに目を通してくれるかしら。

Kiiro
レリウス

ふむ……。

Relius
キイロ

これまでに収集した情報はすべて網羅してあるわ。 内容を確認して、疑問点があれば聞いてちょうだい。

Kiiro
レリウス

……ダメだな、話にならん。

Relius
レリウス

ページ番号を打っていないし、文書の体裁が統一されていない。 せめてフォントのサイズくらいは合わせろ。

Relius
キイロ

そういえばあなた、本棚の本が作者順や 五十音順に並んでないと許せないタイプだったわね……。

Kiiro
キイロ

まあ、レポートのことは部下に伝えておくわ。 ……それで、仕事を受ける気になった?

Kiiro
レリウス

そうだな……確かに興味深い。 オペラ鑑賞の前に、立ち寄るとしよう。

Relius
キイロ

っていうことは、仕事を引き受けるってことよね。 なら、あなたたちはこれから私の指揮下に入ってもらうわ。

Kiiro
キイロ

次元の歪みの調査は完璧じゃないし、 現場はデリケートな状況の可能性が高いからね。

Kiiro
キイロ

いつもみたいな動きじゃなくて、 しっかり連携を取って動いてもらうわ。

Kiiro
レリウス

それなら他をあたれ。 私は次元の歪みとやらに興味があるだけだ。

Relius
レリウス

この事態がどう転ぼうと構わん。 ……なんにせよ観察には行かせてもらうが。

Relius
キイロ

はぁ? そんなの許されるわけがないでしょう?

Kiiro
キイロ

従えないのなら余計なことはしないで。 イレギュラーな事態はできるだけ避けておきたいのよ。

Kiiro
レリウス

安心しろ、邪魔をするつもりはない。 あくまでも観ているだけだ。

Relius
キイロ

それが邪魔だと言っているのよ。 変にウロウロされたら気が削がれるでしょう……!

Kiiro
レリウス

焦っているようだな。 それだけ厄介な相手というわけか?

Relius
キイロ

焦ってなんかいないわよ。 ……面倒な事態なのは事実だけど。

Kiiro
レリウス

……指揮下に入るのなら、報酬は倍額だ。

Relius
キイロ

倍!? 勝手なこと言って、冗談じゃないわ。 いいわ、なら、強引に従わせてあげる。

Kiiro
キイロ

いいえ……むしろ余計な邪魔をされないためにも、 身の程を思い知ってもらおうかしら!

Kiiro
シエル

対象の戦闘レベル上昇。 また、怒らせてしまったのでしょうか?

Ciel
レリウス

ふむ……物のついでだ。苛立ちという 精神状況における戦闘能力について、少し調査してみよう。

Relius

第2節 観察対象/

Summary
(とくになし) (None)
レリウス

まあこんなものか。 ひとまずデータとしては十分だろう。

Relius
キイロ

本当に腹が立つわね、あなたは……!

Kiiro
レリウス

腹を立てるのは勝手だが、油を売っていていいのか? 連携を重視した作戦があるのだろう?

Relius
キイロ

……わかったわよ。 これぐらいにしておいてあげるわ。

Kiiro
シエル

キイロさんの戦闘態勢解除を確認しました。

Ciel
キイロ

あんたにはもう頼まないわよ、 今回の件は報酬も依頼もなし!

Kiiro
キイロ

あんたたちもこんな男と一緒にいると ろくなことにならないわよ!

Kiiro
シエル

いえ、いろいろと学ぶことができますから。 多くのことを勉強させてもらっています。

Ciel
キイロ

ふん……まあいいわ。

Kiiro
キイロ

言っておくけれど、邪魔をしたら これくらいじゃすまないからね、レリウス。

Kiiro
シエル

……行ってしまいましたね。

Ciel
ラーベ

キイロはレリウスに何かと手を焼いているみたいだな。

Raabe
レリウス

まだ開演まで時間はあるか……。

Relius
シエル

あの、仕事は受けなくてよかったんですか?

Ciel
レリウス

構わん。自由に動けないのならば意味がないのでな。 とりあえず、魔素の塊とやらが出没した場所まで行くとしよう。

Relius
ラーベ

キイロは来るなと言っていたようだが?

Raabe
レリウス

それに従う理由はない。

Relius
レリウス

……現場には御剣機関の奴等が向かっているだろうか。 だとしたら、魔素の塊とやらの実際の戦闘の様子が観られるはず。

Relius

1: '
2: レリウス、なんだか楽しそうだったね

1:
2:

ラーベ

私も次元の歪みとやらには興味がある。 せっかくだし見に行ってみよう。

Raabe
シエル

この付近のようですが、 特に変わった様子はありませんね。

Ciel
ラーベ

ここはあくまでも敵が目撃された場所に過ぎない。 それに目撃されてからかなりの時間が経過している。

Raabe
ラーベ

何か痕跡のようなものは見つかるかもしれないが 革新的な証拠や情報を得るのは難しいだろうな。

Raabe
レリウス

いや、そうでもないみたいだぞ。

Relius
シエル

前方から複数体の生体反応を感知しました。 こちらへ急速に接近しています!

Ciel
レリウス

ほう……相手から出てきてくれるとは 探す手間が省けたというものだ。

Relius
魔獣

グオオオオオオオオッ!!!

Monster
シエル

これは……蟲ではありませんね。 どうやら魔獣のようです。

Ciel
レリウス

……成形が不完全だな。 生物として確立するには、結合が脆すぎる。

Relius
レリウス

これは……目的のものとは違う……なりそこないか。 目障りだ。先に片づけておくとするか……。

Relius

第3節 不死者殺し/

Summary
(とくになし) (None)
シエル

……魔獣の殲滅を確認しました。 それにしても、なぜこの新川浜に魔獣が――

Ciel
ラーベ

おそらく次元の歪みの影響だろう。 詳しいことは調べてみないとわからんが。

Raabe
ラーベ

レリウス、敵の潜伏場所については あのレポートに書かれていなかったのか?

Raabe
レリウス

御剣機関のレポートには記載がなかった部分だな。 今倒した魔獣の足跡をたどっていけば、出発点に着けるだろう。

Relius
レリウス

それに……おおよその推測はできている。 この街で次元の歪みが発生しそうな場所はあそこだけだからな。

Relius
レリウス

……ふむ。

Relius
ラーベ

……何かいるな。

Raabe
シエル

そうですね。強い反応を感知しています。 気を付けてください、レイさん。

Ciel
レリウス

やはり推測が当たっていたようだな。 どうやら、ここで正解のようだ。

Relius
ラーベ

油断するんじゃないぞ、レイ。 次元の歪みなんてものが普通であるはずがないからな。

Raabe
魔素の塊

……。

Seithr Ghoul
ラーベ

人の形をした魔素……? これはどういうことだ?

Raabe
レリウス

なるほど、人の形を成した魔素の塊。 あれが元凶のようだな。

Relius
レリウス

……素晴らしい、魔素による成型というわけか。 じっくりと観察させてもらわなければな。

Relius
ラーベ

おい、魔素にのまれても知らないぞ? 面倒事はごめんだからな。

Raabe
シエル

何かを守っているように見えますね。

Ciel
レリウス

あの後ろにあるものを守っているのだろう。

Relius
ラーベ

守るだと……? まさか、あそこに次元の歪みがあるのか!?

Raabe
魔獣

グオオォォォォォアアァッ!!

Monster
ラーベ

やれやれ、面倒なことになったな。 あの歪みから魔獣が出てきているみたいだぞ。

Raabe
レリウス

次元の歪み、人の形を成した魔素。 観察の甲斐があるものばかりだな。

Relius
レリウス

まずは人の形を成した魔素がどれほどの力なのか、 試させてもらおう。

Relius

第4節 見えたもの/

Summary
(とくになし) (None)
魔獣

グオオォォアアァァァァァ!!

Monster
魔素の塊

……。

Seithr Ghoul
レリウス

ほう? あれだけの攻撃を受けても 人の形を保っていられるのか。

Relius
ラーベ

感心している場合じゃないだろう。 倒せないということなんだぞ?

Raabe
シエル

待ってください。様子が……。

Ciel
ラーベ

消えた……?

Raabe
レリウス

ふむ、形を保つのにも限界があるようだな。

Relius
シエル

次元の歪みも消えているようですね。

Ciel
レリウス

歪みと形を維持する力がなくなり消滅、と言ったところか。 なるほど、これは面白い。

Relius
キイロ

……余計なことをしてくれたわね。

Kiiro
レリウス

遅かったな。もう少し早く到着していれば、 面白いものを見れたものを。

Relius
キイロ

邪魔はしないで、って言ったはずよ。 それなのに、なぜあなたたちがここにいるの!?

Kiiro
レリウス

邪魔? お前たちの邪魔をしたつもりはないが。 私はただ観察をしただけのことだ。

Relius
レリウス

対象の排除もすでに完了している。 責められるいわれはないはずだがな。

Relius
キイロ

……私達の動きが遅れたことは確かだわ。

Kiiro
キイロ

でも、御剣機関が乗り出した案件と知っていたわよね?

Kiiro
キイロ

報告書にはその旨、しっかり書かせてもらいますからね。

Kiiro
シエル

私達、悪いことをしたんでしょうか?

Ciel
レリウス

事態の対処に貢献したことは事実だ。

Relius
レリウス

それに、いいデータを入手することもできた。 思いがけず、面白い体験をすることができたな。

Relius

1: そう言えば、オペラはどうするの?
2: 今日はもう帰りたい……

1:
2:

レリウス

無論、見に行く。 これでも楽しみにしていたのでな。

Relius
ラーベ

そうだな、今日は私も疲れた。

Raabe
シエル

ラーベさんにも『疲れる』という概念があるんですか?

Ciel
ラーベ

もちろんあるとも。心労というだろう? 私はこれでも繊細なんだ。

Raabe
レリウス

では、向かうとしよう。 オペラ開演まで、もうあまり時間もないようだ。

Relius
シエル

えっと、私達も一緒にということでしょうか?

Ciel
レリウス

それ以外にあるのか? 知識を豊かにすると思えば無駄にはならないだろう。

Relius
レリウス

開演まで時間もない。さっさと向かうぞ。

Relius
シエル

あ、レリウスさん! 待ってください!

Ciel
ラーベ

まったく…… 勝手なやつだ……。

Raabe