Story:BBDW Character Story Hibiki

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第1節 悲しき催促状/

Summary
(とくになし) (None)
ラーベ

けっこう賑わっているみたいだな。 あちこちに露店も出ているじゃないか。

Raabe
シエル

そのようですね。 あれは食べ物でしょうか?

Ciel
ヒビキ

勝手な行動は慎んでください。 今回はファントムフィールドの調査に来たんです。

Hibiki
ヒビキ

魔素の反応が急激に高くなっている……。 そうでしたね、シエルさん。

Hibiki
シエル

はい、放置するには魔素濃度の上昇幅が異常です。

Ciel
ヒビキ

ファントムフィールドになんらかの影響が及ぶ前に、 これを早期解決しなければなりません。

Hibiki
ヒビキ

まだ不安定なこの世界に、 影響があるものでないといいんですが……。

Hibiki

1: まじめだね
2: 早くしないと!

1:
2:

ヒビキ

まじめ……? いえ、この程度は普通のことですよ。

Hibiki
ヒビキ

ええ、そうですね。

Hibiki
ヒビキ

まずは魔素による異常が発生しているかどうか、 この辺りで情報収集を行いましょう。

Hibiki
ヒビキ

有効なのは市民への聞き込みですね。 飲食店なら、情報を入手しやすいはずです。

Hibiki
ラーベ

ずいぶん手際がいいな。 手慣れている感じがするぞ。

Raabe
ヒビキ

カグラ様が飲み歩いて行方知れずになった時、 こういう手法はよく使っていました。

Hibiki
ラーベ

なるほど……。 なかなか苦労しているようじゃないか。

Raabe
ヒビキ

そうでもありません。 もともと、こういう仕事は得意分野でしたから。

Hibiki
ヒビキ

……あそこに酒場があるようです。 話を聞いてみることにしましょうか。

Hibiki
店主

へい、いらっしゃい! ご注文は何にしますかい?

Shopkeeper
ヒビキ

いえ、注文はありません。 少しお話を聞きに来ただけです。

Hibiki
ヒビキ

この辺りで、何か奇妙な現象が起きたりはしていませんか? 例えばそう……魔獣が急に大量発生しているとか。

Hibiki
店主

いんや、そういうのは聞いたことねぇよ。 喧嘩なら日常茶飯事なんだけどな。

Shopkeeper
店主

……それよりアンタ、統制機構の衛士さんだよな? こいつをアンタんとこの兄ちゃんに渡しといてくれねぇか。

Shopkeeper
ヒビキ

これは……請求書ですか? ……なるほど。カグラ様のツケ、ですね。

Hibiki
店主

あの兄ちゃん、ツケるだけツケておいて、 まったく支払いに来てくれねぇんだよ。

Shopkeeper
ヒビキ

またですか……。 ご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありません。

Hibiki
ヒビキ

こちらのお代金については、 僕がすべてお支払いさせていただきます。

Hibiki
ラーベ

待て、ヒビキ。 ここはファントムフィールドだぞ?

Raabe
ラーベ

お前がわざわざ支払ってやる義理はない。

Raabe
ヒビキ

どの世界のカグラ様であっても、 僕にとっては上官であることに違いはありません。

Hibiki
ヒビキ

そもそも、カグラ様がご迷惑をかけているのに 見て見ぬふりをすることはできませんよ――

Hibiki
チンピラ

おい、てめぇ! カグラの仲間ってのはホントかぁ?

Ruffian
ヒビキ

カグラ様は僕の上司ですが……。 もしかして、あなたもツケの代金を?

Hibiki
チンピラ

んなもんじゃねぇ! アイツはオレの女を取りやがったんだ……。

Ruffian
チンピラ

仲間だか部下だか知らねぇが、 落とし前付けさせてもらうぜ!!

Ruffian
ヒビキ

まったく、 どの世界でもやってることは一緒ですか……。

Hibiki
チンピラ

テメェ……ゴチャゴチャうるせぇんだよ!

Ruffian
シエル

相手は冷静さに欠いています……。 敵対行動に注意してください。

Ciel
ヒビキ

そのようですね……。

Hibiki
ヒビキ

穏便に済ませたかったのですが、 この際仕方ありません、実力で対処します。

Hibiki

第2節 女の証言/

Summary
(とくになし) (None)
ラーベ

まったく…… とんだ言いがかりだったな。

Raabe
ヒビキ

元はと言えば、 カグラ様が招いたことですが……。

Hibiki
ヒビキ

ツケの件もそうですが、手癖の悪さは 何度言えばわかってくれるんでしょうね。

Hibiki
女性

あ、あの……カグラ様の部下の方ですか?

Woman
ヒビキ

……あなたは?

Hibiki
女性

先ほどの方々から、 カグラ様に救っていただいた者です……。

Woman
ラーベ

つまり……チンピラが言ってた女性は、 君のことだな。

Raabe
女性

どうか、お願いです……!

Woman
女性

私の話を聞いていただけませんか? カグラ様が危険かもしれないんです……!

Woman
ラーベ

……どうする?

Raabe
ヒビキ

まずは、お話を聞いてから 信用に値するか考えさせてください。

Hibiki
女性

この辺りの異常も調べているんですよね? それに関係あることかもしれません……。

Woman
シエル

詳しくお願いします。

Ciel
女性

実は……カグラ様に恨みのある者たちで、 暗殺計画を企てているようなのです。

Woman
女性

それにイカルガ内戦の兵器がどうとか聞えてきたんです……。

Woman
ヒビキ

なるほど、 その兵器が魔素の原因かもしれないと。

Hibiki
女性

私が知っているのはこれで全部です。 お願いします……カグラ様を救ってください!

Woman
ヒビキ

分かりました……。 後は僕たちに任せてください。

Hibiki
ラーベ

カグラ暗殺計画、とはな。 思った以上に物騒な事態になってきたぞ?

Raabe
ヒビキ

カグラ様はあちこちで恨みを買っていたので、 いつかこういう日がくるのではないかと思っていましたが……。

Hibiki
ヒビキ

騒動を起こさないためにも、 気安く女性に声はかけて欲しくないものですね。

Hibiki
ラーベ

苦労が絶えないな……。

Raabe
ヒビキ

……ともかく、カグラ様に危害を加えようとする輩を 放っておくわけにはいきません。

Hibiki
ヒビキ

それに、先程の女性の話だと イカルガ内戦時に開発された兵器を使う可能性もあるようです。

Hibiki
シエル

魔素濃度の上昇はそれが原因でしょうか……。 カグラさんに報告をしたほうがよいのでは?

Ciel
ヒビキ

それは不要です。

Hibiki
シエル

なぜですか? 狙われているのはカグラさんですし……!

Ciel
ヒビキ

カグラ様はお忙しい方ですから 無駄な心労になるようなことは、僕が対応します。

Hibiki
ヒビキ

そもそも、カグラ様に報告なんてすれば 自分で解決すると言い出すかもしれませんから。

Hibiki
ラーベ

司令官クラスの奴が自分から現場に出るのか……。 それは確かに避けたほうがいいかもな。

Raabe
ヒビキ

彼らのアジトは森の奥にあるそうですね。 ここからならすぐの場所です、急ぎましょう。

Hibiki
シエル

情報によれば、この辺りのはずですが……。

Ciel
ヒビキ

生命反応を検知しました。 しかし、これは――

Hibiki
魔獣

グアアアアアアアアアッ!!

Monster
ラーベ

こんな時に魔獣に出会うとはな……!

Raabe
ヒビキ

このまま野放しにして置けませんので、 素早く仕留めますよ……!

Hibiki

第3節 摘むべき悪意/

Summary
(とくになし) (None)
ヒビキ

……無事、ヤマツミへの脅威を排除できましたね。

Hibiki
ラーベ

チンピラのアジトはこの近くだったな。 連中は魔獣が出ていることを知ってるのか?

Raabe
ヒビキ

……!

Hibiki
ヒビキ

静かに……どうやらアジトが近いようですね。 カグラ様暗殺計画の関係者たちを見付けました。

Hibiki
シエル

……生命反応探知。 近隣には3名を確認できました。

Ciel
ヒビキ

たったの3人? それだけでカグラ様を狙おうだなんて――

Hibiki
ヒビキ

いえ、なんの勝算もなく そんな計画を実行に移そうとするはずがありません。

Hibiki
ヒビキ

人数に頼るわけではないということは…… よほど強力な兵器を使用するつもりなんですね。

Hibiki
シエル

どうしましょうか。 未知の兵器を持っている以上、迂闊に攻撃するのは危険です。

Ciel
ヒビキ

……いえ、カグラ様に危険が及ぶ可能性があります。 今、この場ですべて処理します――

Hibiki
チンピラ

誰だっ!?

Ruffian
シエル

見つかってしまったようですね……。

Ciel
ヒビキ

仕掛ける手間が省けましたね。 すべて迎撃します。

Hibiki
ラーベ

この程度の強さで、 カグラを暗殺しようとしていたとはな……。

Raabe
チンピラ

つ……強ぇ……。

Ruffian
チンピラ

くそったれ……。 アレだ、アレを出せ!!

Ruffian
シエル

アレ……?

Ciel
チンピラ

へへ、カグラ相手に使う切り札のつもりだったが、 この際、その秘書官をボコボコにするのでもいいなァ。

Ruffian
ラーベ

……これは、ゴーレム?

Raabe
ラーベ

なるほど、魔素濃度上昇の元凶はこいつか。  魔素を吸収して強くなっていく仕組みのようだな。

Raabe
ヒビキ

この程度のゴーレムであれば、十分に破壊可能です。

Hibiki
ヒビキ

しかし、カグラ様をこんなオモチャで狙うとは……。 身の程を教えて差し上げる必要があるようですね。

Hibiki

第4節 秘書官の務め/

Summary
(とくになし) (None)
チンピラ

お、オレたちのゴーレムがぁッ!?

Ruffian
ヒビキ

これですべての処理が完了しました。 あとは彼らを統制機構に引き渡すだけですね。

Hibiki
シエル

素晴らしい手際でした、ヒビキさん。

Ciel
ヒビキ

秘書官としては当然のことです。 それよりも、彼らは重要参考人ですね。

Hibiki
ヒビキ

どこでゴーレムを入手したのか…… それを聞き出しておく必要がありますから。

Hibiki
シエル

この場で尋問を?

Ciel
ヒビキ

いえ、ここはファントムフィールドです。 僕ではなく、ここの統制機構に任せましょう。

Hibiki
ヒビキ

それにしても女癖の悪さが理由で、 暗殺計画を立てられるなんて困ったものですね……。

Hibiki
ラーベ

その件も含めて、一度報告に行くか? ゴーレムの入手先が分からない以上、油断はできん。

Raabe
ヒビキ

……報告はもちろんですが、 普段の行いには十分注意してもらいたいです。

Hibiki
ヒビキ

それを分かっていただくには、 少しばかりきつくお話をさせていただかなければ……。

Hibiki
ヒビキ

すいません、お待たせしてしまって。 カグラ様への報告が終わりました。

Hibiki

1: かなり長かったね……
2: なんか怒ってる?

1:
2:

ヒビキ

話しておかなければならないことが多かったので……。

Hibiki
ヒビキ

いえ、そんなことはありません。

Hibiki
ヒビキ

それはそうと、カグラ様のために協力していただき、 ありがとうございました。

Hibiki
ヒビキ

今回の件に関しては、カグラ様の素行の悪さが原因です。 それに関しては今後改善していただかないと……。

Hibiki
ラーベ

まぁ、そう言ってやるな。 何ごともなくてよかったじゃないか。

Raabe
ヒビキ

それはそうですね……。 カグラ様にはもう少し大人しくしてもらいたいのですが。

Hibiki
ヒビキ

それより、実はカグラ様に 今回のお詫びとして特別ボーナスをいただいたんです。

Hibiki
ヒビキ

よかったら、山分けといきませんか?

Hibiki
シエル

特別ボーナス……ですか。

Ciel
ヒビキ

僕が普段ひいきにしている和菓子屋の 和菓子各種の詰め合わせです。

Hibiki
ラーベ

なるほど……。 カグラはお前のことをよく理解してるんだな。

Raabe
ヒビキ

こういうところに聡いのがカグラ様ですから。 見てください、これは数量限定の特別品ですよ?

Hibiki
シエル

そんなに特別なものをわけていただくなんて、 申し訳ないような気がします……。

Ciel
ヒビキ

構いませんよ。 こういうのは一緒に食べたほうが美味しいですからね。

Hibiki
ヒビキ

フガクに戻ったら、僕がお茶を淹れます。 和菓子はたくさんありますし、ほかの方も誘いましょうか。

Hibiki
シエル

和菓子パーティですか……興味深いですね。

Ciel
ヒビキ

また何か問題があれば、 カグラ様の代わりに解決しましょう。

Hibiki
ヒビキ

その時はまたこういった、 気の利いたボーナスをいただきたいものですね。

Hibiki