Story:BBDW Character Story Saya

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第1節 兄想いの妹/

Summary
(とくになし) (None)
サヤ

普通の妹、とはどういったものなのでしょうか。

Saya
カガミ

どうした? 藪から棒に。

Kagami
サヤ

いえ、ただ少し気になっただけなのですが……。

Saya
サヤ

私と兄様は離れて暮らしているせいか、 兄妹というものがよくわかっておりません。

Saya
サヤ

しかし、世間の話を聞けば、 兄妹はいかなる時も仲睦まじくあるとのこと。

Saya
サヤ

ですが、私と兄様の間柄はそのようなものではありません。

Saya
カガミ

それは人それぞれだと思うがな……。

Kagami
カガミ

つまりあれか。黒鉄ナオトともっと仲良くなりたいと、 そういうことか。

Kagami
サヤ

その通りでございます。

Saya
カガミ

なるほどな。 兄を想う妹、というわけか。

Kagami
カガミ

……しかしなぁ、仲良くなるって言っても、 何をする気なんだ?

Kagami
サヤ

まずは兄様のことを知っていこうと考えております。 ……趣味趣向からなにからなにまで。

Saya
サヤ

そこで皆様には兄様について知っていることがあれば、 ぜひ教えていただきたいのです。

Saya
カガミ

ふーん……でも、仮にもサヤは妹だろう? 少なくとも我々よりは知ってると思うがな。

Kagami
サヤ

そうであれば、苦労はしておりません。

Saya
シエル

それなら、ナオトさんの家に 遊びに行ってみるのはいかがでしょうか?

Ciel
シエル

戦闘時において、相手の情報を収集することは重要です。

Ciel
カガミ

戦うわけではないし、敵でもないがな。

Kagami
カガミ

でもまあ、いい案かもな。 遊びの中に本質はあるとか言うし。

Kagami
ラーベ

こちらの世界ファントムフィールドのナオトの部屋も 相変わらず片付いているんだろうか?

Raabe
サヤ

兄はあまり物を溜め込むほうではないようですから。

Saya
サヤ

それに……この部屋も、きっとひなたさんが時々 掃除をしてくださっているはずです。

Saya
サヤ

本当の……私の知る新川浜にある兄様のお部屋を、 時々ハルカさんが掃除してくださったように。

Saya
シエル

ハルカさん……。

Ciel
サヤ

ああ、兄様の幼馴染みの方です。 とてもお料理の上手な方だそうですよ。

Saya
シエル

そうなんですね。

Ciel
ラーベ

……それより、サヤ。

Raabe
ラーベ

なんでお前は刀を振り上げているんだ? ちゃんと鍵で開けるつもりなんだよな?

Raabe
サヤ

生憎兄様の部屋の鍵は持ち合わせておりません。

Saya
サヤ

なによりこのドアは建付けが悪いようでして。 多少力任せに開けても問題ないでしょう。

Saya
ラーベ

あーあ…… 私はどうなっても知らんぞ……。

Raabe
サヤ

こちらの世界ファントムフィールドなら、特に問題はないでしょう。

Saya
ラーベ

そういう問題じゃなくて……いや、今更何を言っても無駄だな。 さっさと用を済ませて帰るぞ。面倒なことは嫌だからな。

Raabe
シエル

ナオトさんはまだ帰っていないようですね。 この時間はまだ学校でしょうか?

Ciel
サヤ

そうかもしれません。 せっかくですから、中で待たせていただきましょう。

Saya
ラーベ

兄のことになると、凄まじい行動力だな……。

Raabe
サヤ

まあ。そのように褒めていただけるなんて、 くすぐったいです。

Saya
サヤ

シエルさん? 何をしているのですか?

Saya
シエル

前にラーベさんから聞いたことがあるんです。 男子の部屋には秘密が隠されているものだ、と。

Ciel
シエル

それを見つけられたら、ナオトさんのことを もっとよく知ることができるのではないでしょうか。

Ciel
サヤ

兄様の秘密、ですか。

Saya
サヤ

妹としては、それを知らないわけにはいきませんね。 シエルさん、手分けをして探し出しましょう。

Saya
ラーベ

お、おい。 あれはそういう意味で言ったんじゃなくて――。

Raabe
サヤ

……こちらにはないようです。

Saya
シエル

巧妙に隠してあるのかもしれないですね。 あ、ベッドの下はいかがでしょう?

Ciel
ラーベ

甘いな。こういうのはタンスの二重底が定番なんだ。

Raabe
サヤ

そうなのですね。 それではそちらも探してみましょう。

Saya

1: なんか乗り気になってない?
2: やめてあげた方が……

1:
2:

ラーベ

バカを言うな。そういうモノをシエルとサヤが 見つけた時の反応を見たいだろ?

Raabe
シエル

そんなに驚くモノなんですか?

Ciel
ラーベ

ん? ああ、まあ驚くかもしれないが、 今のところは気にするな。

Raabe
サヤ

これは……何か見つけましたが、なんなのでしょうか。

Saya
シエル

『らぶらぶ学園パラダイス』? それから、少女のイラストが描かれています。

Ciel
ラーベ

パソコンゲームのディスクみたいだな。 見た所、美少女ゲームってやつだろう。

Raabe
ラーベ

しかしまあ、こんな趣味だったとはなぁ〜 人は見かけによらないってことだな

Raabe
サヤ

これが兄様の秘密ですか…… さっそく『教材』として使用させていただきましょう。

Saya
サヤ

このゲームなるものを紐解けば、 兄様のことをもっと知ることができましょう。

Saya
キイロ

話は聞いてたわ これを見たら、ナオトくんの秘密がわかるんでしょ?

Kiiro
シエル

……!

Ciel
サヤ

しまっ……『教材』を奪われました!

Saya
キイロ

ふふっ、このゲームは私がもらっていくわね。どんな赤裸々な 秘密が出てくるのかしら。ドキドキしちゃう……♪

Kiiro
サヤ

待て! 逃がすか、女狐……。 レイさん、追いかけましょう!

Saya
サヤ

くっ…… どこへ逃げた……。

Saya
シエル

この先に異常な速度で移動する生体反応を感知。 おそらく、それがキイロさんかと思われます。

Ciel
サヤ

方角を指示してくださいませ。 なんとしても『教材』を取り返さねば……!

Saya
シエル

待ってください。 ……誰かいます。

Ciel
ラーベ

緋鏡キイロの手下のようだな。 おそらく、我々の足止めだろう。

Raabe
サヤ

ならば、排除して通るのみです!

Saya

第2節 教材の行方/

Summary
(とくになし) (None)
シエル

敵勢力の戦意喪失を確認。 また、付近に敵性反応はありません。

Ciel
ラーベ

緋鏡キイロの部下は全部片づけたようだな。

Raabe
サヤ

……余計な手間を取られました。

Saya
シエル

キイロさんの反応も消失しました。 探知圏外に移動したものと思われます。

Ciel
サヤ

逃がしはしません。 行きそうなところを片っ端から、調べます。

Saya
サヤ

ところで、あの『らぶらぶ学園パラダイス』とは いったいどういうものなのでしょうか。

Saya
ラーベ

うん? それはだな…… レイ、説明してやれ。

Raabe

1: ロマンかな
2: 人生かな

1:
2:

サヤ

ロマン、ですか? あれには兄様が理想と感じるものがあるのですね。

Saya
サヤ

人生、ですか? そのような重大な事柄が記されているのですね……。

Saya
サヤ

しかし、どうにも抽象的ですね。 やはり私の目で見てみる以外になさそうです。

Saya

サヤ! こんなところにいたのか!

Mei

この近辺に蟲が出た。しかも複数個所にな。 私だけでは手が回らない。排除に向かってくれ。

Mei
サヤ

今から、でしょうか? 実は取り込み中なのですが……。

Saya

言っただろう、私だってやることがあるんだ。

Mei

いいか、場所はこの紙に書いてある。 あとは任せたぞ!

Mei
サヤ

……仕方ありません。 冥様の指示であれば、従わざるをえませんね。

Saya
サヤ

申し訳ありませんが、 手をお借りしてもよろしいでしょうか?

Saya
ラーベ

ああ、問題ない。

Raabe
シエル

あの、冥さんとはどのような関係なんですか? お友達、という感じではないようですが。

Ciel
サヤ

冥様は天ノ矛坂家のご当主です。 輝弥はそこから別れた分家のうちのひとつ。

Saya
サヤ

……それでなくとも、天ノ矛坂には大変お世話になりましたから。 このように頼られては、応えてみせたくなるのです。

Saya
ラーベ

……何か来たな。

Raabe
シエル

前方に複数の敵性反応があります。

Ciel

キチ、キチチチチチ……。

Insect
シエル

敵意はレイさんに 向けられているみたいですね。

Ciel
サヤ

蟲を引き寄せるとは、さすがレイさんです。 探す手間が省けました。

Saya
サヤ

この場でまとめて駆除してしまいましょう。 一刻も早く、『教材』を奪い返さなければ……。

Saya
シエル

対象が攻撃態勢に入りました! レイさん、サヤさん来ます!

Ciel

第3節 兄を知るために/

Summary
(とくになし) (None)
サヤ

はぁぁっ!

Saya

キチ、キチチ……チ、チ……。

Insect
シエル

敵性反応の消失を確認しました。

Ciel
サヤ

思っていたよりも時間を取られました。 いち早くあの女狐を捕らえなければ。

Saya
サヤ

そして『教材』を返してもらわねばなりません……。

Saya
サヤ

あの女に兄様と親しくなる機会を奪われるなど あってはならないことですから……!

Saya
ラーベ

あー、その『教材』のことだが…… パソコンが必要なのはわかってるな?

Raabe
サヤ

それは承知しております。 しかし、生憎私はそれを所有していません。

Saya
シエル

私たちも持っていませんし、 ラーベさんにお願いしてはどうでしょうか。

Ciel
ラーベ

ん? 私にか? まあ、あれの中身を見るぐらいはできるが。

Raabe
サヤ

いえ、それでは私の目で確認できません。

Saya
サヤ

ですから『教材』を取り返した暁には、 兄様の部屋に戻り、パソコンを拝借するつもりです。

Saya
ラーベ

ふっ、それを見たらナオトは泣いてしまうかもしれんな。

Raabe
サヤ

兄様が私のために涙を流してくれるというなら、 それは何よりも嬉しいことではありませんか。

Saya
ラーベ

いや、そういう意味では――

Raabe
キイロ

男の子のパソコンは禁断の花園よ。

Kiiro
キイロ

勝手に覗き見たりしたら、 ナオトくんを傷つけるんじゃないかしら?

Kiiro
キイロ

まあ、私には関係のないことだけど。

Kiiro
サヤ

緋鏡キイロ……。 逃げ回るのはお止めになったのですか?

Saya
キイロ

これを確認できる静かな場所を探していただけよ?

Kiiro
キイロ

でも、刀を振り回しながら追いかけてくるおバカさんがいたから、 今そこで中身を確認しちゃったわ。

Kiiro

1: 内容はどうだった?
2: 自分も興味がある

1:
2:

キイロ

そうねぇ…… ナオトくんの趣味がよぉ〜くわかったわ。

Kiiro
キイロ

確かに『教材』としては優秀かもしれないわね。

Kiiro
キイロ

あら、あなたもこういうのが好きなの? 人は見かけによらないものね。

Kiiro
キイロ

教えてあげてもいいけど……どうする?

Kiiro
サヤ

こんな女の言葉に耳を傾ける必要はありません。

Saya
サヤ

『らぶらぶ学園パラダイス』の内容は 私たちで確認すればいいのですから。

Saya
キイロ

あら、強がっちゃって。 今すぐにでも知りたいくせに。

Kiiro
シエル

キイロさん、必要ないのでしたら それを返していただけませんか?

Ciel
キイロ

必要あるわよ。 『教材』をやすやすと手放すはずがないでしょう?

Kiiro
キイロ

これは私が有効活用させてもらうから、 あなたたちは諦めてくれない?

Kiiro
サヤ

諦めるはずがないでしょう。 のこのこと私の前に現れたことを後悔しなさい!

Saya
サヤ

……レイさん、シエルさん。 お手を煩わせて申し訳ないですが、力を貸してください。

Saya
シエル

了解しました。 戦闘はいつでも大丈夫です。

Ciel
キイロ

怖いわねぇ〜、そんなに手荒いことをしていたら、 ナオトくんに嫌われちゃうわよ〜?

Kiiro
サヤ

黙れ女狐……兄様のため、私のため…… 『らぶらぶ学園パラダイス』は返してもらいます!

Saya

第4節 妹の特権/

Summary
(とくになし) (None)
キイロ

あなたたちもお年頃よねぇ。 そんなにコレが気になるの?

Kiiro
サヤ

あなたの意見は求めていません。

Saya
サヤ

もう一度、言います。 その『教材』をこちらに渡してください。

Saya
キイロ

……。

Kiiro
キイロ

仕方がないわね。 返せばいいんでしょ?

Kiiro
ラーベ

いいのか? 私たちに渡してしまっても。

Raabe
キイロ

言ったでしょ。もう中身は確認したからって。 ただ単にイジワルしたかっただけだからね。

Kiiro
キイロ

中身を見るのは勝手だけど、 あなたたちにはちょっと刺激が強いかも……。

Kiiro
シエル

それはいったいどういう意味なんでしょうか?

Ciel
キイロ

見ればわかるわよ。それじゃあね。

Kiiro
シエル

行ってしまいましたね……。

Ciel
サヤ

『教材』さえ手に入れば、あの女が何をしようと構いません。

Saya
サヤ

何はともあれ『教材』は返してもらいました。 兄様の部屋に戻って、内容を確認しましょうか。

Saya
シエル

まずはパソコンを起動させます。

Ciel
サヤ

不思議ですね、兄様はこの円盤をパソコンに入れて 遊ぶ娯楽が楽しいのでしょうか。

Saya
シエル

ゲームというものは時間を忘れて没頭できる 娯楽と聞いたことがあります。

Ciel
サヤ

時間を忘れるほど、ですか。

Saya
ラーベ

これをナオトが見たら卒倒するだろうなぁ。

Raabe

1: 後には引けない
2: どんな内容なんだろう

1:
2:

ラーベ

まあ、見つかっても相手はサヤだしな。 ナオトも叱るぐらいだろう、こちらに被害はない。

Raabe
ラーベ

ああ。ナオトがどんな趣味なのか気になるところだからな。 せっかくだし、よーく見せてもらおう。

Raabe
シエル

……準備ができました。 それでは始めます。

Ciel
シエル

……。

Ciel
ラーベ

……なるほどな。

Raabe
サヤ

……これが、 これが兄様の秘密、そして兄様が求めるもの……。

Saya
ラーベ

ん? 意外と冷静なんだな。 もっと慌てるかと思っていたが。

Raabe
シエル

男女がくんずほぐれつとしていましたからね。

Ciel
サヤ

慌てる必要がどこにありましょう。 それより、他にはどんな秘密が隠されているのでしょうか。

Saya
ラーベ

ホント、兄のことになると凄いな……。

Raabe
シエル

このキャラクターはどうでしょう? サヤさんと同じく妹みたいです。

Ciel
サヤ

ふむ…… 髪型は似ていますが、性格がかなり違うようです。

Saya
サヤ

兄様は私にこれを求めている…… そしてこういう関係になりたいと思っている……。

Saya
サヤ

この少女のようになるためには…… 兄様の呼び方から変えないといけませんね。

Saya
シエル

それはいい考えかもしれませんね。 早速、呼んでみてください。

Ciel
サヤ

お兄ちゃん?

Saya
ラーベ

……なんか、違うな。

Raabe
サヤ

私もこの呼び方には違和感しかありません。 ですが、試しに呼んでみるのも一興でしょう。

Saya
シエル

この女の子は家事や料理が得意なようです。

Ciel
シエル

ナオトさんは、こういう家庭的なところを 好意的にとらえているのかもしれませんね。

Ciel
シエル

レイさんはこういう女の子をどう思いますか?

Ciel

1: 好きだよ
2: あんまり好きじゃない……

1:
2:

シエル

なるほど、やはり家庭的な能力は大切ということですか。

Ciel
ラーベ

まあ、家庭的な能力だけが好き嫌いを決める というわけじゃないだろうからな。

Raabe
サヤ

ふむ、なんにせよ家事や料理は 兄様から慕ってもらうために重要な点ということですか。

Saya
サヤ

しかし、これらをすべて自分のものにするのは困難です。

Saya
ラーベ

まあ、そうだろうな。

Raabe
サヤ

であれば、このゲームに登場する妹のように 衣食住をともにするところから始めるべきでしょう。

Saya
サヤ

それから兄様に慕ってもらうための技術を身に着けたらいい。

Saya
ラーベ

その考えは間違っていないか……?

Raabe
サヤ

おかしなことをおっしゃいますね。

Saya
サヤ

兄妹が仲睦まじく生活する、 これのどこに間違いがあるというのでしょう?

Saya
サヤ

それとも私と兄様が衣食住をともに することに問題があるとでもおっしゃるのですか?

Saya
ラーベ

それは――

Raabe
ナオト

<size=130%>はあああぁぁぁ!?</size> <size=130%>なんでドアぶっ壊れてんだ!?</size>

Naoto
ナオト

おいまさか、吸血鬼親子で喧嘩とかしてねぇよな……? いやでも、ラケルはいねぇみたいだし……。

Naoto
ナオト

でも空き巣にしちゃあ、派手過ぎるよな……。

Naoto
サヤ

あら、兄様。おかえりなさい。

Saya
ナオト

サヤ? ってことは、あのドアが壊れてんのは……。

Naoto
サヤ

はい。建付けが悪いようでしたので、 少々力任せに開けさせていただきました。

Saya
ナオト

建付けが悪いんじゃねぇよ! 鍵閉めてたんだろ!? どうすんだよ、あんなに風通し良くして――

Naoto
サヤ

兄様、どうかしたのですか?

Saya
ナオト

な、な、なんでお前らがそのゲームやってんだ!? ちゃんと隠してあっただろ!?

Naoto
シエル

ナオトさん、どうしたんですか……!?

Ciel
ラーベ

落ち着け、黒鉄ナオト。 お前の趣味にどうこう言うつもりはない。

Raabe
ナオト

これが落ち着いてられるかよ! てか俺の趣味じゃねぇ!

Naoto
サヤ

兄様は頭に血が上っておられるようですね。 どうか冷静になってお話を聞いてくださいませ。

Saya
ナオト

だから、冷静になれるかっての! だいたい、それがどういうゲームか知ってんのか!

Naoto
サヤ

兄様、私のお話を聞いてください。

Saya
ナオト

待て待て! やっべぇマジかこれ…… くっそぉ、借りるんじゃなかった……。

Naoto
サヤ

……。

Saya
ラーベ

見事に混乱してるな。

Raabe
ナオト

いや、てか実の妹に見つかるとか運悪すぎだろ……!

Naoto
サヤ

お兄ちゃん、落ち着いて?

Saya
ナオト

……!?

Naoto
サヤ

ふむ、これが兄妹だけに許される呼び方…… あまり心地よいものではありませんね。

Saya
ラーベ

サヤ。少年の顔を見ろ。 一定以上の効果はあったみたいだぞ。

Raabe
サヤ

顔? ……あら。

Saya
シエル

ナオトさんの動きが止まってしまいました……。

Ciel
サヤ

兄様……?

Saya
ナオト

……。

Naoto
サヤ

ふふっ……なるほど、これは愉快です。

Saya
サヤ

兄様に落ち着いてもらいたいときは、 今度からこの呼び名を使うことにしましょう。

Saya