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Character Stories (Unused Content) |
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第1節 疑わしきもの/
Summary | |
---|---|
(とくになし) | (None) |
リッパー
あ〜、斬りてぇ〜。 |
Ripper |
シエル
切る……ですか? ハサミであればこちらの文房具箱に入っていますが。 |
Ciel |
リッパー
いやいや、そーいうわけじゃねぇのよ。 俺が斬りたいって言ってんのは人間の肉なわけ。 |
Ripper |
リッパー
ズタズタに引き裂いて、ぐちゃぐちゃにして……。 そうだ、シエルちゃんをバラバラにするとか楽しそうじゃん? |
Ripper |
シエル
……それは困ります。 その場合、生命活動を継続できる保証がありません。 |
Ciel |
リッパー
ギャッハハハハハハッ! ジョーダンだって、ジョーダン! |
Ripper |
シエル
あまり冗談のように聞こえませんでしたが……。 |
Ciel |
リッパー
いやいや、マジだぜ? シエルちゃんを斬り刻んだりはしねぇよ。 |
Ripper |
リッパー
そもそもお前、顔色ひとつ変えそうにねぇしなぁ。 どーせならさ、もォ〜っと刻みがいのある奴じゃねぇと……。 |
Ripper |
カガミ
思想や行動動機が常軌を逸しているな。 フガク内で妙なことをするなよ、リッパー。 |
Kagami |
リッパー
わーってるっての! |
Ripper |
リッパー
全部ジョーダンに決まってんじゃんよ。 ったく、ガチで受け止めるとかマジでナンセンスじゃね? |
Ripper |
リッパー
つーか、こんな退屈なとこに居んだからさァ〜。 ジョークのひとつでも言わないとやってられねぇって。 |
Ripper |
シエル
……ストレスが溜まっている、というのは本当のようですね。 |
Ciel |
リッパー
あァ〜、街に出て遊びてぇよォ〜! チョットだけならいいだろ? 外に連れて行ってくれよ! |
Ripper |
カガミ
厄介な男だな……。
仕方ない、ファントムフィールドへの |
Kagami |
シエル
よろしいのですか? |
Ciel |
カガミ
ストレスが爆発してフガク内で血みどろの事件を 起こされても困る。 |
Kagami |
カガミ
ファントムフィールドなら少し羽を伸ばせるだろう。 |
Kagami |
リッパー
ひゅぅぅぅ〜! さっすが話が分かるぅ〜! |
Ripper |
カガミ
言っておくが、 |
Kagami |
リッパー
へいへい、分かってるって!
そんじゃ、さっそく |
Ripper |
リッパー
ああ……やっぱ外はサイコ〜ッ! |
Ripper |
リッパー
空気からして違うわ。 カイホーカンがたまんないねぇ〜! |
Ripper |
ラーベ
おい、言っておくが くれぐれも勝手な行動はするなよ? |
Raabe |
リッパー
へいへい。 俺からなんか手出しすることはねぇよ。 |
Ripper |
リッパー
けど……。 トラブルの方からちょっかいかけてきたら、話は別だぜ? |
Ripper |
シエル
それはどういう―― |
Ciel |
???
――見つけたぞ! |
??? |
リッパー
お、来た来た! |
Ripper |
シエル
あなたは……冥さん? |
Ciel |
冥
……なんだ、お前たちは。 なぜ通り魔事件の犯人と行動を共にしている? |
Mei |
ラーベ
通り魔事件だと? |
Raabe |
リッパー
はァ? そりゃお前、どー考えても人違いだろ。 俺がここに来たのはついさっきなんだぜ? |
Ripper |
冥
黙れ。 被害者は鋭利な刃物で斬り裂かれていたんだ。 |
Mei |
冥
闇夜に紛れ、一瞬で致命傷を与えたうえで なお被害者を斬り刻むという異常な残虐性……。 |
Mei |
冥
そんなことをするのは、以前にも似た事件を起こした リッパー……貴様しか考えられないだろう。 |
Mei |
リッパー
ハッハッハァ! そりゃあ確かに疑われてもしょうがねぇなァ! ずいぶん楽しそうなことをする奴がいるもんだぜ! |
Ripper |
シエル
リッパーさんの残虐性については否定しませんが、 現段階でリッパーさんにはアリバイがあります。 |
Ciel |
ラーベ
シエルの言う通りだ。 リッパーは我々と共に行動していた。 |
Raabe |
ラーベ
この男が狂気じみた犯罪者的思考の持ち主だとしても、 犯行に及ぶだけの時間は確保できなかったはずだ。 |
Raabe |
冥
事情はあとでゆっくり聞かせてもらう。 今はとにかく、その男を制圧する……! |
Mei |
リッパー
オイオイオイ、聞く耳持ってないカンジ? |
Ripper |
リッパー
まあ、勝手に通り魔にされるってのは正直ないわァ〜。 そうだ、マジで俺も通り魔になっちまうのはどうだ? |
Ripper |
リッパー
……なんてなー! ギャッハハハハッ! |
Ripper |
冥
ゲスめ……! |
Mei |
リッパー
おっ? やる気満々じゃん! |
Ripper |
リッパー
いいねぇ〜! その顔、刻みがいってのがありそう〜! ガキンチョすぎてちょっとタッパが足りてねぇけど〜。 |
Ripper |
冥
なめるな! 式神、鵺っ! |
Mei |
リッパー
ヒャハッ! そっちがやる気なら、 こっちも正当防衛ってことで刻ませてもらいまーす! |
Ripper |
シエル
リッパーさんが戦闘態勢に入りました。 これは……冥さんに対して、明確な殺意を抱いています! |
Ciel |
ラーベ
ちっ、面倒を起こすなと言ったはずだが……。 |
Raabe |
ラーベ
シエル、レイ! リッパーを止めろ、このまま放置するわけにもいかん! |
Raabe |
シエル
はい! |
Ciel |
リッパー
ヒャッハーッ!! 何人がかりでも関係ねぇ! 血を見せな! |
Ripper |
第2節 戦う理由/
Summary | |
---|---|
(とくになし) | (None) |
リッパー
ヒャッハハハハ!! 思いっきり暴れるのはたまらねぇ〜! |
Ripper |
リッパー
やっぱ |
Ripper |
冥
こいつ……! |
Mei |
冥
電話!? こんな時に……! |
Mei |
リッパー
大事な連絡かもしれないぜぇ。 待っててあげるからさぁ、出ちゃいなよ! |
Ripper |
リッパー
うん、俺ってやさしぃィ〜! |
Ripper |
冥
くっ……。 |
Mei |
冥
――オイ、なんの用だ!? ……なに? それは本当か? |
Mei |
冥
……別の場所で通り魔事件が起こったらしい。 貴様がシロだったというのは本当のようだな。 |
Mei |
リッパー
マジで? せっかく俺が リアル犯罪者になってやろうとしてたってのによォ。 |
Ripper |
冥
ちっ……お前の容疑は晴れたが、 危険人物であることに変わりはないんだ! |
Mei |
冥
何か悪事を働くようなら、その際には容赦しないぞ! |
Mei |
リッパー
えぇ〜、容赦しないってどういうことかなァ〜? もっと詳しく聞かせてくれよォ〜! |
Ripper |
冥
…………フン! |
Mei |
シエル
どうやら疑いが晴れたようですね。 |
Ciel |
リッパー
ま、今回についてはシロだったしなァ。 |
Ripper |
リッパー
それにしても、通り魔ねぇ。 俺様を差し置いて目立つってのは気に食わねぇな。 |
Ripper |
ラーベ
おい、何を考えている? |
Raabe |
リッパー
べっつにィ? |
Ripper |
リッパー
その通り魔ってヤツを先に見つけ出して、 俺がこの手で斬り刻んでやるなんて思ってねぇよ? |
Ripper |
シエル
……! |
Ciel |
リッパー
いや……やっぱ嘘! 通り魔の野郎を刻むことにけってーい! |
Ripper |
リッパー
あの女が消えた方角……。 そこにヤツはいるんだよなァ〜! |
Ripper |
シエル
リッパーさんっ! |
Ciel |
1: 早く追いかけないと! |
1: |
シエル
はい……! |
Ciel |
シエル
追いかけましょう。 放っておいたら何が起きるか分かりません……! |
Ciel |
ラーベ
それが賢明だろうな。 まったく……厄介な男だ。 |
Raabe |
リッパー
ちッ、通り魔のヤツ……どこにもいねぇ。 |
Ripper |
リッパー
……ん? |
Ripper |
リッパー
おっとォ! |
Ripper |
リッパー
なんだァ〜? 蟲か、こいつ? ったくよォ、こんなもん斬ったって面白くもねぇぞ。 |
Ripper |
シエル
リッパーさん、ここに居たんですね。 |
Ciel |
リッパー
お、やっと来たか! 思ったよりも遅かったじゃないの! |
Ripper |
シエル
……通り魔は見つかりましたか? |
Ciel |
リッパー
いや、どこにもいやしねぇ。 それよりコイツを見てみな。 |
Ripper |
ラーベ
これは……蟲? なぜこんな住宅街に―― |
Raabe |
リッパー
理由なんざ、どーだっていいんだけどよォ……。 どうもコイツだけってわけじゃねぇみたいだぜ? |
Ripper |
シエル
蟲の……大群! |
Ciel |
ラーベ
妙だな、これほどまでの数の蟲が この一地点に集中して出現することは稀有だ。 |
Raabe |
ラーベ
調査の対象になるかもしれん。 シエル、分析をしておけ。 |
Raabe |
シエル
承知しました。 |
Ciel |
シエル
……それに、この蟲を放っておくわけにはいきません。 対処すべきだと思いますが、いかがでしょうか? |
Ciel |
1: 同感だよ |
1: |
リッパー
遊んでいくってワケ? そんじゃあ俺も混ざらせてもらうぜ! |
Ripper |
第3節 快楽の時間/
Summary | |
---|---|
(とくになし) | (None) |
リッパー
――こいつで終わりッと! はッ……蟲ごときじゃ、てんで相手にならねぇな。 |
Ripper |
リッパー
やっぱり斬り裂くのは生身の人間じゃねェとよォ……。 なんつーか、ヤり甲斐ってもんが足りねぇよなァ。 |
Ripper |
ラーベ
他人の趣味嗜好に興味はないが 一般的な意味での人格はだいぶ終わってるな、お前。 |
Raabe |
リッパー
なんだなんだァ? いきなり喧嘩売ってくるなんていい度胸してんじゃねェ。 |
Ripper |
シエル
人を無差別に襲うという行為には、正当性がありません。 善悪はともかく、社会性を考慮して忌避すべきことです。 |
Ciel |
リッパー
そりゃ社会性ってモンがあるヤツに言えよ。 俺はそんな御大層なモン持ってねェからな。 |
Ripper |
リッパー
ああ……もっともっともっともっと! 人間をズタズタに切り刻みてぇんだよ、俺は! |
Ripper |
ラーベ
つける薬はなさそうだな。 |
Raabe |
リッパー
そう嫌われるようなもんでもねェだろ? 腹が減ったら、飯を食うだろ? で、眠くなったら寝る。 |
Ripper |
リッパー
それをちょいと延長しただけじゃねぇか。 結局、理由なんてたかがそんくらいってことさ。 |
Ripper |
シエル
……そろそろフガクに戻ったほうがよいかと。 このままではリッパーさんを抑えきれません。 |
Ciel |
ラーベ
そうだな、そうするか。 |
Raabe |
リッパー
――ん? |
Ripper |
リッパー
オイ、ちょっと待て。 なんだ……妙なニオイがする……。 |
Ripper |
シエル
匂い? |
Ciel |
リッパー
鉄くせェ……こいつは血の匂いだ。 どこだ? 近ェぞ……。 |
Ripper |
???
あァ……ヴァ……。 |
??? |
リッパー
おっと! |
Ripper |
リッパー
ヒャハハハ! いいねぇ〜! |
Ripper |
ラーベ
こいつは……。 どうやら、こいつが噂の通り魔のようだな。 |
Raabe |
リッパー
んなこたァどーでもいいんだよ! |
Ripper |
リッパー
攻撃されたんだから仕返しをする! 次はこっちから、いかせてもらうぜぇぇ!? |
Ripper |
通り魔
う……あ……。 |
|
リッパー
……ん? |
Ripper |
リッパー
ンン〜〜〜? |
Ripper |
シエル
何か問題でも? |
Ciel |
リッパー
いやさぁ〜。 刻んだ感覚が気持ち悪ぃんだけど。 |
Ripper |
リッパー
この感触……。 おい、テメェ人間か? |
Ripper |
通り魔
アァァァァ…………。 |
|
シエル
体が……! これは、ゴーレム……? |
Ciel |
リッパー
はァ〜? やっぱ人間じゃねぇのかよォ〜。 せっかく斬り刻めると思ったんだけどなァ〜……。 |
Ripper |
ラーベ
悠長に構えているが、そんな余裕があるのか? このゴーレム、かなりの強度がありそうだぞ。 |
Raabe |
リッパー
はッ、ただの人形にビビってどーすんだ? 人間じゃねぇ奴を斬るのは、どーにも気分がのらねぇけどよォ。 |
Ripper |
リッパー
よくよく考えたら、こいつのせいであの女に疑われたんだよな。 そー考えたら、なんか腹立ってきたぜ……。 |
Ripper |
シエル
こちらへ攻撃がきます! |
Ciel |
リッパー
ヒャッハッハ! よ〜し、気が向いたからやってやる! くせぇニオイをまき散らす泥人形ちゃんよォ! |
Ripper |
第4節 破壊の余韻/
Summary | |
---|---|
(とくになし) | (None) |
シエル
ゴーレム、活動を停止しました。 |
Ciel |
リッパー
ヒャハ! どんなもんよ! これくらいラクショーすぎだぜ! |
Ripper |
シエル
それにしても、このゴーレム……。 自然発生したものとは思えません。 |
Ciel |
シエル
どういった理由で人を襲っていたのでしょうか? |
Ciel |
冥
――お前たち! |
Mei |
シエル
冥さん? |
Ciel |
リッパー
お〜、さっきの! あんたがチンタラしてっから、先に倒しちまったぜぇ。 |
Ripper |
冥
……そうか。 |
Mei |
冥
もうじき御剣機関の人間が、こいつの回収にくる。 あとは私達に任せてくれ。 |
Mei |
ラーベ
御剣機関……? なるほど、全容が見えてきたぞ。 |
Raabe |
冥
……察しがいいな。 |
Mei |
冥
このゴーレムは、御剣機関で研究していた人型兵器の失敗作だ。 テスト中に暴走して逃亡したらしい。 |
Mei |
シエル
そうだったのですか……。 |
Ciel |
冥
後始末するこちらの身にもなってほしいが、 御剣機関にはそう文句も言えんからな。 |
Mei |
リッパー
人型兵器ねぇ〜。 今度はもっと人に近い奴を作るよう言っといてくれよ。 |
Ripper |
冥
なに? |
Mei |
リッパー
さっきのアイツ、いくら斬っても悲鳴はあげねぇし、 顔色も変わんねぇから斬ってもつまらねぇんだよ。 |
Ripper |
リッパー
次はもっと恐怖に満ちた顔を見ながら、 切り刻んでやりてぇんだよなァ……。 |
Ripper |
冥
危険思想にもほどがあるな……。 ゴーレムの回収ついでに、お前もここで確保する! |
Mei |
リッパー
お? さっきの続き、やっちゃう? 今度はもっと激しくしちゃうヨ♪ |
Ripper |
ラーベ
そこまでにしておけ。 すぐにフガクに帰還するぞ。 |
Raabe |
シエル
はい。 |
Ciel |
リッパー
はァ!? ちょっと待ってくれよォ! まだ遊び足りねぇんだって!! |
Ripper |
リッパー
なァ、せめて朝まで……! せっかく生の人間がここにいんだ―― |
Ripper |
1: また遊びにくればいいと思うよ |
1: |
リッパー
…………。 まァ、お前がそう言うんならしかたねぇか。 |
Ripper |
リッパー
次来るときはもっとド派手に暴れて、 最高にノれる夜にしてやるよ。 |
Ripper |
リッパー
ヒャッハハハハ!! |
Ripper |