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Prologue | one emerging possibility |
Main Story | Prologue · Chapter 1 · Chapter 2 · Chapter 3 · Chapter 4 · Chapter 5 |
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Character Stories (Unused Content) |
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第1節 潜入失敗!?/
Summary | |
---|---|
(とくになし) | (None) |
マコト
ねぇ……。 本当に第七機関の研究所を潜入調査するの? |
Makoto |
ラーベ
当然だろう? 不可解なエネルギー反応を検出したんだ。 |
Raabe |
シエル
フガクからも観測できるほどの膨大なエネルギーです。 ファントムフィールド内でのこととはいえ、無視はできません。 |
Ciel |
マコト
怪しげなエネルギーかぁ……。 やっぱココノエ博士が絡んでるのかなぁ。 |
Makoto |
ラーベ
可能性は高いな。 何かとんでもない兵器を開発しているのかもしれん。 |
Raabe |
ラーベ
潜入に際しては、諜報員であるマコトに先導してもらおう。 |
Raabe |
ラーベ
ココノエとの面識もあるから、 万が一本人と接触しても保険になる。 |
Raabe |
マコト
保険って言い方はなーんか引っかかるなー。 |
Makoto |
シエル
……マコトさん、なんだか元気がないようです。 どうかなさったのですか? |
Ciel |
マコト
だって、これから第七機関に忍び込むんでしょ? 知り合いの家に無断侵入するみたいでさ。 |
Makoto |
マコト
そりゃ、割り切らないとってのはわかってるんだけど、 ちょっとモヤモヤするって言うか……。 |
Makoto |
シエル
気が進みませんか? |
Ciel |
マコト
あ、大丈夫大丈夫! 別に潜入任務がイヤだってわけじゃないからさ。 |
Makoto |
マコト
危ないモノを開発してたりしたら困るし、 ちゃーんと任務は遂行しちゃうよー! |
Makoto |
シエル
問題がなさそうでよかったです。 それでは、任務を開始しましょう。 |
Ciel |
ラーベ
……ここが研究所なのか? あまりにも静かすぎるような気がするぞ。 |
Raabe |
シエル
先程、研究所内に潜入する際のドアロックも 極めて簡単なセキュリティコードが利用されていました。 |
Ciel |
シエル
あれでは、ほとんど無防備であるのと同じです。 |
Ciel |
マコト
でも、エネルギーの反応はここで間違いないんだよね? だったら隅からスミまで調べてみないと―― |
Makoto |
マコト
な、なにこれ……!? |
Makoto |
ラーベ
警報? なぜこのタイミングで―― |
Raabe |
マコト
うそぉぉーー! トゲがついた壁が迫って来るよぉ!! |
Makoto |
シエル
このままでは串刺しになってしまいます……! |
Ciel |
1: もう壊すしかない……! |
1: |
マコト
いやいやいや! そんなの無理に決まってるじゃん! |
Makoto |
シエル
急いでください! こちらの部屋に入ればやり過ごせます! |
Ciel |
マコト
も〜! なんで研究所に こんな大掛かりなトラップがあるのさ〜!? |
Makoto |
シエル
どうやら、串刺しは避けられたようですね。 |
Ciel |
マコト
はぁ……はぁ……。 も、もうダメかと思った……。 |
Makoto |
ココノエ
よくここまで来たな、マコト。 どうだ、なかなか面白いアトラクションだっただろう? |
Kokonoe |
マコト
こ、ココノエ博士!? |
Makoto |
ココノエ
お前が来ると聞いて、急遽用意したトラップだ。 突貫工事だったが、まあまあの出来だったな。 |
Kokonoe |
マコト
あんなの一歩間違えたら死んじゃう―― ……って、あたしが来るって知ってたの!? |
Makoto |
ココノエ
当然だろう、私の情報網を甘く見るな。 |
Kokonoe |
ココノエ
そもそも、わざわざスパイを歓迎してやるほど 私の懐は広いわけじゃないからな、当然の自衛だろう。 |
Kokonoe |
ラーベ
確かにそうだな。 侵入者はこちらなわけだし。 |
Raabe |
ココノエ
物分かりがいいじゃないか。 |
Kokonoe |
ココノエ
だが、いくつか条件をのむなら、 お前たちのスパイ活動を黙認してやろう。 |
Kokonoe |
シエル
なぜそのようなことを持ちかけるのですか? |
Ciel |
シエル
私たちのスパイ活動によって、 不利益を被る可能性もあるはずです。 |
Ciel |
ココノエ
スパイというのは、誰がスパイかわからんから困るのだ。 誰がスパイなのか露見していれば、たいした脅威にもならん。 |
Kokonoe |
マコト
……わかった。 じゃあ、その条件ってのを教えてくれない? |
Makoto |
マコト
こっちも手ぶらで帰るわけにはいかないしさ。 やるべきことくらいは、ちゃんとやっておかないと。 |
Makoto |
ココノエ
ふ、そう言うと思っていたぞ。 |
Kokonoe |
ココノエ
条件の1つめだが…… マコト、お前の身体測定をさせてもらう。 |
Kokonoe |
マコト
身体測定〜? それ、何の意味があるの……? |
Makoto |
ココノエ
いいから黙って言うことを聞け。 徹底的に調べ上げてやるから、覚悟しておくんだな。 |
Kokonoe |
マコト
へっ? ちょ、待った待った! なんでいきなり服を脱がせようとするのさ!? |
Makoto |
ココノエ
脱がないと測定できんだろうが。 |
Kokonoe |
マコト
わわっ、わかったわかった! わかったから無理矢理はやめてぇぇ!! |
Makoto |
マコト
うう……い、いろんなところを すごい勢いでいろいろ調べられた……。 |
Makoto |
ココノエ
へばっている暇はないぞ。 このまま、次は体力検査を実施する。 |
Kokonoe |
ラーベ
体力検査? 妙なことをさせるんだな、第七機関は。 |
Raabe |
ココノエ
なぁに、難しいことをするわけじゃない。 戦闘能力を測るために、実際に魔獣と戦ってもらうぞ。 |
Kokonoe |
魔獣
ガアアアアアアアアッ!! |
Monster |
マコト
ちょ、ちょっと待ってよ! 魔獣とか聞いてないんだけど!? |
Makoto |
ココノエ
ほら、早く戦わんと食われてしまうぞ。 お前の実力なら大した脅威でもあるまい? |
Kokonoe |
マコト
そう言う問題でもないから! |
Makoto |
ラーベ
何を言っても聞き入れないだろう。 ここはひとまず戦うしかないんじゃないか? |
Raabe |
マコト
もぉ〜! なんでこうなっちゃうかなぁ! |
Makoto |
第2節 まだ見ぬ景色/
Summary | |
---|---|
(とくになし) | (None) |
マコト
はい、終わり〜っと! これでいいんだよね、ココノエ博士! |
Makoto |
マコト
……あれ? ココノエ博士、どこ行ったの? |
Makoto |
シエル
私達が戦っている最中に、どこかに行かれたようです。 |
Ciel |
マコト
はぁ〜!? 魔獣と戦えって言っといて放っておくとかひどくない!? |
Makoto |
マコト
いくらココノエ博士だからって横暴だよ! ダンコとして抗議しないと気が済まないんだけど! |
Makoto |
テイガー
すまないな。 ココノエにも悪気があるわけではないんだが。 |
Tager |
テイガー
後のことは私が引き継いでいる。 体力検査の1段階目は、これで終了だ。 |
Tager |
テイガー
突然のことで困惑させたと思うが、 よくやってくれたな、マコト。 |
Tager |
マコト
……ちょっと待って、1段階目って言った? もしかしてまだ何かやらなきゃいけないことが!? |
Makoto |
テイガー
無茶を言っているのは承知しているが、 ココノエの指示だ。私にはどうすることもできない。 |
Tager |
テイガー
研究所付近で盗賊がうろついているらしくてな。 目障りだから排除しろとのことだ。 |
Tager |
マコト
そんなの自分たちでやればいいじゃん……。 |
Makoto |
テイガー
そう言うな、これも任務の内だ。 任せたぞ、マコト。 |
Tager |
マコト
ホンットにココノエ博士って人使い荒すぎ! テイガーさんもよく一緒にやってけるよねぇ。 |
Makoto |
ラーベ
人使いの荒さという点なら、 統制機構も大差なさそうな気もするがな。 |
Raabe |
シエル
……気になっていたのですが、 なぜマコトさんは統制機構に? |
Ciel |
マコト
そりゃあもちろん、お給料がよかったからだよ! |
Makoto |
マコト
うち、たくさんの兄弟がいるからさ、 仕送りしないといけないんだよね〜。 |
Makoto |
シエル
お給金の問題……ですか? それなら、単身危険が及ぶ諜報部ではなくても―― |
Ciel |
マコト
それはそうなんだけどさ、 もっと世界のことを知ってみたいって思ったんだよね。 |
Makoto |
マコト
ほら、世の中って自分だけじゃわかんないことだらけでしょ? 諜報部なら、そういうのを直接見る機会も多いと思ってさ! |
Makoto |
シエル
世界を見る機会、ですか……。 |
Ciel |
ラーベ
お喋りはそこまでにしておけ。 盗賊たちを発見したぞ。 |
Raabe |
盗賊A
げっへっへ、さっきの商人、 なかなかいいモン持ってるじゃねぇか。 |
Bandit A |
盗賊B
こりゃなかなかの値段で売りさばけそうだ。 |
Bandit B |
マコト
うわぁ……。 絵に描いたような盗賊じゃん。 |
Makoto |
シエル
どうしましょうか? 一度会話による交渉を試みますか? |
Ciel |
マコト
いやいや、そんな必要ないよ。 商人を襲ったって言ってたし、最初から実力行使で! |
Makoto |
1: そんな感じでいいの!? |
1: |
ラーベ
問題ない、戦え。 |
Raabe |
マコト
そんな時も必要だって! |
Makoto |
シエル
承知しました。 それでは、戦闘態勢に移行します。 |
Ciel |
第3節 夢の新兵器/
Summary | |
---|---|
(とくになし) | (None) |
ラーベ
ふむ、こんなものか? ずいぶんとあっけなかったな。 |
Raabe |
マコト
ただのチンピラだったし、こんなものじゃないの? それより、早くエネルギーのことを調査しないと! |
Makoto |
シエル
そうでしたね。 本来の目的を忘れてしまうところでした。 |
Ciel |
シエル
盗賊の皆さんを統制機構に引き渡したら、 研究所に戻ることにしましょう。 |
Ciel |
マコト
ココノエ博士〜! テイガーさ〜ん! |
Makoto |
マコト
おっかしいな……誰もいないみたい。 |
Makoto |
シエル
どこかに外出されているのかもしれませんね。 しばらく、どこかの部屋で待機しておきましょうか。 |
Ciel |
マコト
いや、これはチャンスだよ……? 今なら誰も見てる人がいないから、スパイし放題! |
Makoto |
マコト
ほら、このコンピュータとか怪しくない? いろんな秘密がてんこもりな気がする! |
Makoto |
シエル
勝手に見てもよいものなのでしょうか? |
Ciel |
ラーベ
いいわけはないだろうが、我々の目的は調査だ。 このくらいは許容範囲だろう。 |
Raabe |
マコト
えーと、パスワード……は、かかってないか。 不用心だなぁ、ココノエ博士。 |
Makoto |
マコト
それじゃあデータベースにアクセスして、 ココノエ博士の研究データを引っ張ってきてっと―― |
Makoto |
マコト
……なにこれ。 Cー168H開発計画について……? |
Makoto |
ラーベ
明らかに怪しいな。 マコト、詳しい情報を探してみろ。 |
Raabe |
マコト
ええと……『この実験はすでに9割が完成している。 最終的な性能試験の実施を経て、完成を見込む』!? |
Makoto |
ラーベ
なるほど、やはり新兵器の類か。 どんな代物なのか興味が出てきたな……。 |
Raabe |
ココノエ
ふ、やはりその新兵器が目的だったか。 少し泳がせただけで簡単に尻尾を見せたな、マコト。 |
Kokonoe |
マコト
どういうこと!? 尻尾はいつも出してるけど!? |
Makoto |
ラーベ
いや、指摘するところはそこじゃないだろ。 |
Raabe |
ラーベ
泳がせていた、と言ったな? こちらの行動はすべて筒抜けだったというわけか。 |
Raabe |
ココノエ
当然だろう。 知己とはいえ、無条件でスパイを受け入れるバカはいない。 |
Kokonoe |
シエル
条件はいろいろ出されたような気がしますが……。 |
Ciel |
ココノエ
あの程度、無条件のようなものだろう。 だが、おかげでいいデータを収集できた。 |
Kokonoe |
マコト
……データ? あたしの身長とかバストサイズとかは調べられたけど―― |
Makoto |
ココノエ
いや、一応確認しておく必要があると思ってな。 このCー168Hの実験をするには重要なことだ。 |
Kokonoe |
シエル
それは……見たところ、ただのチョコレートに見えますが。 それがCー168Hなのですか? |
Ciel |
ココノエ
その通りだ。これは私が開発した革命的アイテムでな。 |
Kokonoe |
ココノエ
具体的には、1つ食べるだけで 7日間不眠不休で行動することが可能になるチョコレートだ。 |
Kokonoe |
マコト
それ、とんでもない劇薬じゃない!? |
Makoto |
ココノエ
さらに身体能力を極限まで高める増強剤でもある。 どうだ、少し興味が出てきただろう? |
Kokonoe |
ココノエ
というわけで、さっそくだが実験に協力してもらうぞ。 マコト、このチョコレートを食べろ。 |
Kokonoe |
マコト
ち、ちょっと待って……! いきなりそんなの食べれないよ!? |
Makoto |
マコト
それになんか副作用とかありそうだし! |
Makoto |
ココノエ
そうだな、副作用はいくつか確認されている。 特に大きなものは、『身体の一部が縮む可能性がある』ことだな。 |
Kokonoe |
マコト
体の一部が縮む!? |
Makoto |
ココノエ
お前なら背や胸がデカいのだから、 少しくらい縮んだところで問題ないだろう? |
Kokonoe |
ラーベ
なるほどな……。 マコトの身体測定はそれが理由か。 |
Raabe |
ココノエ
マコトの戦闘能力データも得ている。 服用後の戦闘能力の向上もいいサンプルデータになるだろうな。 |
Kokonoe |
マコト
ちょ、あたしはモルモットじゃないんだけど!? |
Makoto |
ココノエ
なんだ、抵抗するつもりか? この研究所では私の命令が絶対だ。 |
Kokonoe |
ココノエ
お前が何を言おうと、必ず食べさせてやる。 どれくらい背が縮むのかも見てみたいからな。 |
Kokonoe |
マコト
いやいやいや! 人の身長をなんだと思ってるのさ!? |
Makoto |
マコト
――って言っても、どうせ聴いてくれないんだよね。 しょーがない、ここは全力で抵抗させてもらうよ! |
Makoto |
第4節 さいきょうの兵士/
Summary | |
---|---|
(とくになし) | (None) |
マコト
データも消したし、試作品のチョコは処分したよ! こ、これでもうヤバいチョコは作れないよね!! |
Makoto |
マコト
悪いけど、これも世界平和のためだよ! 身長とか胸が縮んだら悲しむ人がいっぱいいるんだからさ―― |
Makoto |
ココノエ
任務を遂行して逃走したか……。 さすがは統制機構の諜報員と言ったところだな。 |
Kokonoe |
ラーベ
しかし、実用化も可能だったかもしれないと考えると、 破棄してしまうのは少しもったいなかったかもしれんな。 |
Raabe |
ココノエ
いや、もともとCー168Hは廃棄する予定だった。 |
Kokonoe |
ココノエ
普通に考えてリスクがデカすぎる。 副作用を抑えることも不可能に近かったからな。 |
Kokonoe |
シエル
それならなぜマコトさんで実験しようと―― |
Ciel |
ココノエ
わざわざ9割方まで完成させたんだ、 一度も人体で使わないのはもったいないと思わないか? |
Kokonoe |
1: マッドサイエンティスト…… |
1: |
ココノエ
ふん、それは私にとっては褒め言葉だぞ。 |
Kokonoe |
ココノエ
お前もなかなか素質があるようだな? |
Kokonoe |
ココノエ
副作用以外にも、生成するために必要なエネルギーが 馬鹿にならなくてな……費用対効果が悪すぎるのも問題だ。 |
Kokonoe |
ラーベ
……エネルギー、か。 どうやら、フガクで検知したのはその余波だったようだな。 |
Raabe |
シエル
とりあえず、一件落着というところでしょうか。 マコトさんの姿が見えないのが気になりますが……。 |
Ciel |
ラーベ
しばらく待っていれば戻ってくるだろう。 ……やれやれ、人騒がせな研究だったな。 |
Raabe |
マコト
ハザマ大尉! 少しよろしいでしょうか? |
Makoto |
ハザマ
おや、あなたのほうから私に声をかけるなんて 珍しいこともあるものですねぇ。 |
Hazama |
マコト
まあ、事情が事情なので……。 こちら、第七機関で研究されていた新兵器の報告書です。 |
Makoto |
ハザマ
新兵器? ああ、怪しい動きをしていると報告がありましたね。 まだ明確な命令は出ていなかったはずですが、すでに調査を? |
Hazama |
マコト
はい、危ない兵器だったらまずいと思って。 独断で調査をしたことは謝罪します。 |
Makoto |
ハザマ
構いませんよ、結果を出してくれていればね。 それで……このCー168Hとはなんだったんですか? |
Hazama |
マコト
一種の増強剤だと思います。 副作用が強すぎて研究は中断、データも廃棄したようですが。 |
Makoto |
ハザマ
副作用……? 効果のほどはどうだったんです? |
Hazama |
マコト
ただの失敗作ですよ……! あんなものはこの世からなくなって正解です! |
Makoto |
ハザマ
そ、そうですか……? わかりました、報告はこちらで預かります。 |
Hazama |
マコト
では私はこれで失礼します! |
Makoto |
マコト
ふぃ〜。 これでよし、っと。 |
Makoto |
マコト
胸が縮む副作用なんて、ほんっとにろくでもないなぁ。 はぁ……早くフガクに帰って寝よ〜っと。 |
Makoto |