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Story:BBDW Character Story Tager

From BlazBlue Wiki
Revision as of 03:08, 1 January 2022 by Chao (talk | contribs) (initial page, formatted with transcript)
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第1節 テイガー、大いに苦労する/

Summary
(とくになし) (None)
カガミ

よし、全員集まったようだな。  さっそくだが、本題に入らせてもらおう。

Kagami
カガミ

あるファントムフィールドで、 無視できないレベルのエネルギー反応を検知した。

Kagami
テイガー

つまり、その原因究明をする必要があるというわけだな。

Tager'
カガミ

理解が早くて助かる。

Kagami
カガミ

すでに浸入ダイブの準備は済ませてある。 レイとともに対処を任せたい。

Kagami
テイガー

任務了解だ。 ココノエは――

Tager'
ココノエ

私はパスだ。

Kokonoe
テイガー

パス? なぜだ?

Tager'
シエル

ココノエさんがいてくださったほうが、調査に要する時間も 解明のための手間も省けると思うのですが。

Ciel
ココノエ

そんなことは知らん。 私には私の重大な用事があるのだからな。

Kokonoe
シエル

ファントムフィールドの調査以上に重要な用事、ですか?

Ciel
ココノエ

ああ、とても大切なことだ。 G2CPを完成させることは、私の長年の夢だったからな。

Kokonoe
テイガー

G2CP? それは何かの兵器の名称か? 私は耳にしたことがないが――

Tager'
ココノエ

<size=130%>グレート・ゴールデン・チョコレート・パフェだ。</size>

Kokonoe
テイガー

……なんだと?

Tager'
ココノエ

二度言わせるな、理解力が乏しいぞ。

Kokonoe
ココノエ

素材のすべてに分子レベルでチョコレートを配合し、 チョコクリームをふんだんに使った至高の逸品だ。

Kokonoe
ココノエ

長年開発していたそれがもうじき完成しそうだからな、 ファントムフィールドの調査はお前たちに任せる。

Kokonoe
テイガー

いつからそんなものを……。 そもそも分子レベルでチョコを配合とはどういうことだ?

Tager'
ココノエ

それは企業秘密というやつだ。 そのための装置を開発しているのだからな。

Kokonoe
ココノエ

そうだ、ダイブ先で果物が売っていたら買ってきてくれ。 G2CPの飾りつけに使えそうなやつを頼むぞ?

Kokonoe
テイガー

……。

Tager'
カガミ

なんと言うべきか……いつもこの調子なのか?

Kagami
テイガー

ああ、おおむねいつも通りだな。

Tager'

1: 振り回されてるみたいだ
2: 苦労してるんだね

1:
2:

テイガー

この程度はまだ日常茶飯事と言っていいレベルだ。 それよりも、調査を急いだほうがいいのではないか?

Tager'
シエル

そうでしたね。 それでは、目標地点に向かいましょう。

Ciel
シエル

どうやら、この廃墟が目標地点で間違いありませんね。 魔素濃度が高くなっているようです、注意してください。

Ciel
ラーベ

ずいぶんと廃れた施設のようだな。 こんなところから、なぜエネルギー反応が――

Raabe
テイガー

いや、ここはそれほど廃れた施設ではないようだ。

Tager'
テイガー

ここを見てみろ、真新しい配管がある。 廃棄された施設にこんな設備があるわけがない。

Tager'
シエル

本当ですね、これは……まだ稼働しているようです。

Ciel
テイガー

何者かがこの施設を廃墟だと思い込ませるために、 あえて廃れた雰囲気を出していると考えるべきだな。

Tager'
テイガー

こうまで手の込んだ小細工をするんだ、 よほど表沙汰になるには不都合な何かがあるのだろう。

Tager'
シエル

それって――

Ciel
???

あなた達、ここで何をしているんですか!?

???
テイガー

お前は……!

Tager'
ツバキ

第七機関の赤鬼!?

Tsubaki
ツバキ

異様なエネルギー反応を調査しに来てみれば、 なぜ第七機関の要注意人物が――

Tsubaki
ツバキ

まさか、この施設は第七機関の秘密研究所……? だとすれば、ココノエ博士もこの研究所に――

Tsubaki
テイガー

おい、何か大きな誤解をしているようだが、 それははっきりと否定させてもらうぞ。

Tager'
テイガー

我々もこの施設のことは詳しく知らん。 目的はお前と同じく、エネルギー反応の調査だ。

Tager'
ツバキ

あなたの言葉は信用できません。 第七機関は統制機構の……帝の敵です。

Tsubaki
ツバキ

ただちに拘束します。 無駄な抵抗はやめて、おとなしくしなさい!

Tsubaki
テイガー

……仕方ない。 相手になってやろう。

Tager'

第2節 ペテン師との遭遇/

Summary
(とくになし) (None)
ツバキ

強い……。 内戦時に、ジン兄様と互角だっただけはありますね。

Tsubaki
テイガー

単身向かってきたことは感心するが、 これ以上調査の邪魔をされるわけにはいかない。

Tager'
ツバキ

煙幕!? しまった!

Tsubaki
ツバキ

ま、待ちなさい、赤鬼――

Tsubaki
シエル

どうにか逃げ切れましたね。 ツバキさんに突然襲われて……驚きました。

Ciel
ラーベ

あのツバキはファントムフィールド内の存在だからな。 我々のことは知らないはずだ。

Raabe
ラーベ

それよりも、ここは施設の奥……のはずだな?

Raabe
テイガー

ああ、そのはずだ。 先ほどまでの廃墟とは、様子がまったく異なるがな。

Tager'
テイガー

これは最新の研究設備だぞ。 いったいどこの誰がこんなものを……。

Tager'
シエル

今のは……魔獣の声です!

Ciel
ラーベ

どうやらただごとではないな。 この施設のあちこちに、魔獣が拘束されているようだ。

Raabe
テイガー

……記録端末がある。 何か情報を得られるかもしれん。

Tager'
シエル

ですが、ロックがかかっているようです。 このセキュリティを解除するのは困難ですよ。

Ciel
テイガー

心配するな。

Tager'
テイガー

俺の体には、ココノエの手でいろいろな機能が付与されている。 この程度のセキュリティならば、十分に解除可能だ。

Tager'
ラーベ

すごいな、まさしく万能兵士だ。

Raabe
テイガー

そうでもない。 確かに多機能ではあるが、自分でも知らない機能も多くてな。

Tager'
テイガー

……よし、解除完了。 ここに記録されているのは、どうやら研究データのようだぞ。

Tager'
シエル

研究データ、ですか?

Ciel
テイガー

これは――……。

Tager'
???

これは、これは。 第七機関の赤鬼ではないですか。

???
???

おかしいですねぇ……。 この研究所はまだ見つかってないと思っていたのですが。

???
テイガー

……貴様の手によるものだったか。

Tager'
ハザマ

あれぇ? もっと驚いてくれると思ったんですけどねぇ。

Hazama
テイガー

人工的に魔獣を生み出す研究……。

Tager'
テイガー

こんな研究、まともな感覚でできるはずがない。 貴様が関わっていたのなら納得だがな。

Tager'
ハザマ

それ、私がまともな感覚をしていないって言ってます?

Hazama
テイガー

言葉のままの意味だ。 貴様を野放しにはできん……ここで拘束させてもらう。

Tager'
ラーベ

待て、テイガー。ハザマが絡んでいるということは、 ここは統制機構の施設なのか?

Raabe
ラーベ

そのわりには、ツバキ=ヤヨイはこの施設のことも 研究の内容についても把握していなかったようだが……。

Raabe
テイガー

それは――

Tager'
ハザマ

人工的に生み出した魔獣を兵器に使うなんて、 大きな声では言えませんからねぇ。

Hazama
テイガー

……魔獣は人がそう簡単に制御できるようなものではないぞ。

Tager'
ハザマ

やってみなければわからないでしょう? それに、別に兵器だけが利用目的っていうわけじゃありませんし。

Hazama
ハザマ

ほら、奇特な方とかはこういう特別なイキモノを ペットとして飼って愛でたいという嗜好を持っていたりして。

Hazama
テイガー

ペットだと……!?

Tager'
ハザマ

冗談ですよ、じょ・う・だ・ん! クククク、赤鬼さんにはジョークが通じないですねぇ?

Hazama
テイガー

……話にならんな。

Tager'
テイガー

いずれにせよ、この研究は存在すべきではない。 研究施設ごと、まとめて破壊させてもらうぞ!

Tager'

第3節 生み出された魔獣/

Summary
(とくになし) (None)
ハザマ

おっとっと……。 さすがに破壊力がすさまじいですねぇ。

Hazama
ハザマ

でも、いいんですか? そんなに力任せに暴れていたら、魔獣の拘束が――

Hazama
シエル

敵性反応、多数。 魔獣の拘束具が、戦闘の衝撃で外れてしまったようです。

Ciel
テイガー

……!!

Tager'
ハザマ

ほら、こういうことになってしまうんですよ。

Hazama
ハザマ

もっとも、私としては研究成果は十分に集まっていましたし、 もうここは用済み……綺麗さっぱりお掃除しておきましょう。

Hazama
ハザマ

そういうわけですので、私はこのへんで。 あとは魔獣と戦うなり逃げるなり、どうぞご自由に。

Hazama
シエル

追いましょう。 今なら、まだすぐに追いつけるはずです。

Ciel
ラーベ

待つんだ、シエル。

Raabe
ラーベ

あの男は策士だ、ただ逃げているだけのはずがない。 なんらかの罠を準備していると考えるべきだ。

Raabe
ラーベ

それに、この魔獣たちをそのままにはできん。 もし一匹でも逃げ出せば、被害者が出る可能性がある。

Raabe
シエル

……わかりました。 それでは、目標を魔獣殲滅に変更します。

Ciel
テイガー

数が多い……手分けをしたほうがいいな。 お前たちは入り口側で、魔獣の逃走に警戒を――

Tager'
ツバキ

こ、これはどういうことなの? なぜ魔獣がこんなにたくさん……!?

Tsubaki
ツバキ

何があったのか説明してください!

Tsubaki
テイガー

……いいだろう。 信じるかどうかはお前次第だからな。

Tager'
テイガー

この研究施設は図書館のハザマという男のものだ。

Tager'
ツバキ

ハザマ大尉が!? な、なぜそんなことを……。

Tsubaki
シエル

人工的に魔獣を生み出す研究をしていたようです。 詳細は不明ですが、ハザマさんはすでに逃走してしまいました。

Ciel
ツバキ

……でも、魔獣を作り出すなんて、 そんな研究を帝がお許しになるはずがありません!

Tsubaki
ツバキ

事実は私が自分自身でハザマ大尉に確認します。 まずは、この場の魔獣たちをなんとかしなければ!

Tsubaki
ツバキ

ここは統制機構が制圧します! あなた達は下がっていなさ――

Tsubaki
大型魔獣

グワワワァァァ!!

Large Beast
ツバキ

大型の魔獣!?

Tsubaki
ツバキ

くっ……きゃああああああっ!!

Tsubaki
シエル

ツバキさん!?

Ciel
ラーベ

問題ない、気を失っているだけだ。 あの魔獣、図体に見合わずかなりの敏捷性だぞ。

Raabe
ラーベ

逃げた方がいい、この狭い施設内で戦うのは リスクがあまりにも高すぎる。

Raabe
テイガー

いや、この施設の中だからこそ戦うべきだ。

Tager'
テイガー

敏捷性が高いのならば、広い場所に出てしまえば より手が付けられなくなる……ここで確実に仕留めねば。

Tager'
テイガー

それに、ツバキ=ヤヨイも保護する必要がある。 いまこの場を離れれば、この娘は助からん。

Tager'
シエル

ツバキさんは統制機構の衛士です。 テイガーさんとは敵だと思うのですが……。

Ciel
テイガー

この娘はハザマに探りを入れる、と言っていた。 生きて図書館に帰還できれば、あの男の動きを牽制できる。

Tager'

1: それだけ?
2: あんまり嘘は上手じゃないね

1:
2:

テイガー

…………。

Tager'
テイガー

……図書館とは言え、女子供が命を落とす様は見たくない。 そういうことだ。

Tager'

第4節 テイガー爆破/

Summary
(とくになし) (None)
テイガー

……ダメか。 このデカブツを倒しても、ほかの魔獣に対処しきれん。

Tager'
シエル

このままでは消耗する一方です…… 撤退を選択するべきではないでしょうか?

Ciel
テイガー

いや……まだだ。

Tager'
テイガー

お前たちはツバキ=ヤヨイを連れて離脱しろ。 その間、私が残って時間を稼ぐ。

Tager'
シエル

どうするつもりですか?

Ciel
テイガー

図書館に応援を要請させろ。 このままでは全滅だ、戦力が要る。

Tager'

1: そんなの駄目だよ!
2: テイガーが犠牲になる気なの!?

1:
2:

テイガー

他に方法があるのか?

Tager'
テイガー

今は自分のことを考えろ。

Tager'
テイガー

私なら問題ない。 赤鬼はしぶといことには定評があるのでな。

Tager'
シエル

…………。

Ciel
シエル

……了解しました。 どうか、ご無事で。

Ciel
テイガー

……さすがに限界だな。

Tager'
テイガー

レイ達は施設の外に出た頃合いか? 応援が来るまでには、まだ時間がかかりそうだな。

Tager'
自動音声

危険レベルが一定に達したタメ、 録音音声を再生シマス。

Automated Voice
テイガー

自動音声!? なんだこれは……!?

Tager'
ココノエ/録音

あー……テイガー聞こえるか? これはお前の危険時に起動するようになっている。

Kokonoe (Recording)
ココノエ/録音

何が起きているかはわからんが、 まあ安心しろ……問題を一気に解決してやろう。

Kokonoe (Recording)
テイガー

お、おい……。 いったい何をするつもりだ!?

Tager'
ココノエ/録音

テイガーアルティメットバースト、安全装置解除! あ、ポチッとな!

Kokonoe (Recording)
ラーベ

なんだ、この爆発は……!?

Raabe
シエル

レイさん、あれを見てください。 こちらに向かって急降下してくる物体があります。

Ciel

1: あれって……テイガー!?
2: なんだろう、あの黒い物体は

1:
2:

ラーベ

テイガーだと!?

Raabe
シエル

こっちに向かって落ちてきます!!

Ciel
テイガー

ぐっ……。 た、助かった……のか?

Tager'
シエル

テイガーさんがなぜ空から――

Ciel
ラーベ

……何があったんだ? 説明してくれ、テイガー。

Raabe
テイガー

ココノエが、私の体に自爆装置を内蔵していたらしい。

Tager'
シエル

じ、自爆装置ですか!?

Ciel
テイガー

ああ……まったく、いつの間にこんなものを――

Tager'
ココノエ/録音

――テイガー、無事にピンチは切り抜けられたか? 戻ったら、どんな風に爆発したか聞かせてくれ。

Kokonoe (Recording)
ココノエ/録音

次の改造の際に参考にさせてもらうからな。

Kokonoe (Recording)
シエル

まだ何か改造するつもりみたいですね、ココノエさん……。

Ciel
テイガー

あいつは俺の体をなんだと思っているんだ?

Tager'
ココノエ/録音

……おっと、伝え忘れていた。 この機能は5秒後に自動的に爆発する。

Kokonoe (Recording)
テイガー

……またか。

Tager'
シエル

高エネルギー反応……! テイガーさんの内部からです!

Ciel
ラーベ

……我々は逃げた方がよさそうだな。

Raabe