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Story:BBDW Chapter 3

From BlazBlue Wiki
Revision as of 03:37, 20 December 2021 by Chao (talk | contribs) (trying out some ch 3 stuff, the page is going to get pretty long)
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1. ピンクの猫と赤い鬼① / Pink Cat and Red Devil - 1

Summary
次にダイブするファントムフィールドは、明確な

形を持ったファントムフィールドだった。警戒し ながら浸入すると、シエルが窯の反応を感知する。

The next Phantom Field they Dive into is one with a clearly defined form. They stay on guard and Dive, and Ciel picks up the signal of a Cauldron.
シエル

レイさん。 ……レイさん?

Ciel

Rei-san. ...Rei-san?

シエル

失礼します。レイさん、 返事がありませんでしたが、どうしましたか?

Ciel

Excuse me. Rei-san, you're not responding. Are you alright?

シエル

……あ。お休みだったのですね。

Ciel
シエル

…………。

Ciel
シエル

レイさん。起きてください。 カガミさんが呼んでいます。

Ciel

1: うーん……おはよう、シエル
2: むにゃむにゃ……あと5分……

1: Yeah...Good morning, Ciel.
2: Mnyam mnyam...5 more minutes...

シエル

あ。目が覚めてしまいましたか。 おはようございます、レイさん。

Ciel

1: なにかしようとしてた?
2: なにを持ってるの?

1:
2:

シエル

はい。シンバルです。 思い切り叩こうとしていました。

Ciel
シエル

もしレイさんがお休み中で、 起きないようなら使えと、カガミさんから預かったものです。

Ciel
シエル

……起きませんね……。 状態を確認。秘密兵器を使用します。

Ciel

1: うわぁぁぁぁっ!?
2: な、なに、今の物凄い音……!?

1:
2:

シエル

おはようございます、レイさん。 さすがカガミさんの秘密兵器です。すぐに目が覚めましたね。

Ciel
シエル

これは、シンバルという楽器だそうです。

Ciel
シエル

レイさんが起きなければ使うようにと、 預かりました。

Ciel
シエル

ぐっすり眠っていたようですが、 まだ前回の《浸入ダイブ》の疲れが残っているのでしょうか。

Ciel
シエル

お疲れのところすみませんが、カガミさんが呼んでいます。 ご同行願えますか。

Ciel
シエル

お待たせしました、カガミさん。 レイさんをお連れしました。

Ciel
カガミ

お。やっと来たか。 待ちくたびれたぞ、レイ。

Kagami
シエル

私もまだお聞きしていませんが、ご用件はなんでしょうか? 次の任務ですか?

Ciel
カガミ

その通り。 次のお前達の目的地――

Kagami
カガミ

つまり、次に《浸入ダイブ》するファントムフィールドが決定した。

Kagami
カガミ

いやぁ、中々好調な発見速度じゃないか。 これもレイの奮闘のおかげだぞ。感謝、感謝。

Kagami
カガミ

というわけで、このたび観測されたファントムフィールドに 早速赴き、観測者を捜索してきてくれ。

Kagami
カガミ

もちろん最終目的は、窯の破壊だ。 わかっているな?

Kagami
シエル

はい。了解しました。

Ciel
カガミ

ん? なんだ、レイ。 難しい顔をして。

Kagami

1: あの……カガミさん
2: ちょっと聞きたいことが

1: Um...Ms. Kagami
2: There's something I want to ask

カガミ

あぁ……前回の《浸入ダイブ》のときに、聞いた話か。 うん。把握はしているよ。

Kagami

Ah...is this about what you heard during your last Dive? Yeah. I think it was made pretty clear.

カガミ

……そうだね、『私』が言った通り、 私達の世界は消滅している。

Kagami

....That's right, as "I" said, our world was erased.

カガミ

理由や原因に関して、今は詳しく説明出来ないけど、 『観測者』が関わっていることは間違いない。

Kagami

I can't explain to you the exact cause or reason for it yet, but there's no mistake that an "Observer" was involved.

1: 観測者が?
2: まさかそれって……

1: An Observer?
2: You don't mean...

カガミ

……疑問に思ってることはわかるよ。

Kagami

...I know you're having doubts right now.

カガミ

私たちの世界も、今、『私たち』が行っているように、 『観測者を解放したから消滅した』と……思っているよね?

Kagami

You're probably thinking that our world, like those worlds "we" have been to, "had its Observer released and was erased"...right?

1: …………
2: はい……

1: ....
2: Yes...

カガミ

うん。だからね、把握しておいてほしい。

Kagami

Yeah. That's why I want to make this clear.

カガミ

解放された世界は、消滅しないよ。 正しい世界の形へと『修正』『再構築』されるんだ。

Kagami

The worlds that have been released are not erased. They're "corrected" and "reconstructed" into their proper shapes.

カガミ

未来の可能性としてね。

Kagami

As the possibilities of the future.

カガミ

でも、私たちの世界はそうじゃなかった。 『消滅』した。綺麗サッパリ。

Kagami

But, our world wasn't like that. It was "erased". Cleanly and completely.

カガミ

だから今、私たちは戦っている。 消滅した世界を救うためにね。

Kagami

That's why right now, we're fighting...so we can save the world that was erased.

カガミ

さっきも言ったけど、今は詳しく説明できない。 だけどそれでも、レイ。

Kagami

I said this earlier, too, but I can't explain it in detail right now. Even so, Rei.

カガミ

今は私を信用してほしい。

Kagami

I want you to trust me.

カガミ

それに、うまく行けば世界を救った英雄になれるぞ。

Kagami

And if things go well, you might just become a hero who saves the world.

1: 英雄……ですか
2: なんだか軽いですね

1: A hero...is it?
2: Seems lighthearted

カガミ

重く考えて世界が救えるならそうするけど、 幸か不幸か、私たちはもう失うものは無いからね。

Kagami

If making things serious would help save the world then I'd do it, but for better or for worse, we have nothing left to lose.

1: 次はどんな場所なんですか?
2: 次はどんな世界なんですか?

1: Where are we going next?
2: What kind of world is next?

カガミ

ありがとうレイ。

Kagami

Thank you, Rei.

カガミ

そうだね。詳しいことは実際に《浸入》してみないことには、 なんとも言えないんだが……。 ダイブ

カガミ

ちょっと気になることがあるんだ。

'

シエル 気になること、ですか?

カガミ

今までのファントムフィールドに比べると、 世界の形が明確すぎる、とでも言えばいいのかな。

カガミ

ファントムフィールドというのは、仮初の世界なだけあって 全体像のはっきりしない、あやふやなものでもあるんだが……。

カガミ

今回のは、全体像がくっきりしている。 簡単に言えば、ひとつの大きな都市だ。

カガミ

その『都市』しかない世界。そこだけがくっきり切り取られた 世界……あるいは、そこ以外を排除した世界……。

カガミ

と、言えるかな……? とにかく輪郭が明確すぎて 逆に不明瞭……いや、未解析な部分が多いんだ。

カガミ

実際どうしてこういう形になったのかはわからないが、 そのあたりに、観測者を特定する手がかりがあるかもしれないな。

シエル

あの、世界がはっきりしているということは、 それだけ観測の条件がいいということでしょうか?

TC

イエス。今回の作戦成功確率は52パーセントです。

1: それは大丈夫なんですか?
2: 思ったより低いような……

1:
2:

カガミ

五分五分で成功するんだし。もう成功したも同然じゃないか。

TC

ノー。作戦はまだ遂行されていません。

TC
カガミ

細かいことはいいの。水を差すんじゃない。

TB

まあ、ちょっとは安心していいんじゃないかな。 これでも今までの作戦で、最も高い成功率だしね。

TA

よって、今回は比較的安定した作戦行動となる。

シエル

了解しました。

カガミ

ん? なんだ、レイ。微妙そうな顔をして。

カガミ

念のため言っておくけど、これはお前たちを 送り込むという行為に対する確率だぞ。

カガミ

実際のファントムフィールド内での作戦成功確率は、もっと低い。 安心しろ!

安心できない!

ソレハアンシンデスネー

カガミ

ははは、うんうん。そうだな。

シエル

カガミさん、レイさんはあまり安心できて いないようです!!

カガミ

あれ、なんで? ファントムフィールド浸入の成功確率が 10パーセントちょっとだったこともあったんだ。

カガミ

それが今や、タカマガハラシステムが補強されてきたとはいえ、 50パーセントを越えてくるとは……。

カガミ

感無量だよ。 それもこれも、お前の存在あってこそだ、レイ。

シエル

それは……そうですね。 確かにレイさんが一緒だと、心強いです。

カガミ

もしお前たちが肉体を失うことになっても、 魂はサルベージしてやる。バックアップ体制も万全だ。

1: ……え、『魂は』?
2: また凄いことを聞いた……

1:
2:

シエル

問題は、ファントムフィールドの観測者ですね。

シエル

前回は観測者が中々特定できずに、苦心しました。 今回はなるべく早い段階で特定ができると望ましいです。

カガミ

まったくだな。ちゃっちゃと見つけて、ちゃっちゃと窯を 破壊して、するーんとフガクに戻ってきてほしいもんだ。

カガミ

とはいえ、そんな都合よく観測者が 名乗り出てくれるはずもない。

カガミ

しかも、これだけ克明な世界を築く相手だ。 一筋縄ではいかないかもしれないな。

シエル

そうですか……。心してかかります。

カガミ

そうしてくれ。ま、いつものことだけど。

カガミ

いやな、ロクな情報もないまま、未知の世界に放り込まれ、 誰ともわからぬ人を探す任務。厳しいことを課しているとは思う。

カガミ

だがまあ、大丈夫でしょ。これまでもなんとなかったし。 今回もきっとなんとかなるなる。

TB

前向きに考えたほうが、物事は好転する、なんて 考え方もあるそうだしね。

カガミ

さあ、長話をしている時間はないぞ。 そろそろスタンバイしてもらおうか、ふたりとも。

シエル

了解。レイさん、こちらへ。

カガミ

向こうについたら、ラーベの言うことをよく聞いて、 頑張るんだぞー。それでは……。

スタッフ

ファントムフィールド、接続完了しました。 タカマガハラシステム、ランニング。

カガミ

よし。 《浸入》、開始! ダイブ

シエル

……《浸入》、完了。 機能に問題ありません。 ダイブ

ラーベ

こちらも問題なし、絶好調だぞ。 さてさて、レイのバイタルは……。

ラーベ

よーし、問題なし。無事、《浸入ダイブ》成功だね。

シエル

ここが、今回探索するファントムフィールドですね。

シエル

この風景……何処か見覚えがあるのですが。

ラーベ

ふむ……確か統制機構とやらの階層都市……だったか。 《浸入ダイブ》に失敗したとは思えんが。

ラーベ

……レイ、気を抜くな。 シエル、周囲をサーチしろ。

シエル

了解です。

シエル

………………。

シエル、どう?

……静かだね

シエル

はい、……とても、静かです……。人の気配も感知出来ません。

シエル

ですが…… あらゆる所から、微かに機械の駆動音のようなものが聞こえます。

シエル

構造的に前回《浸入》した 場所と大きな違いは感じられないのですが……。 ダイブ

ラーベ

ふーむ、機械音ねぇ……。潜んでいるのか、 本当にいないのか……。少し歩き回ってみるか。

シエル

……あれ。……あれれ?? ラーベさん、レイさん。変です。

え、なに?

どうしたのシエル?

シエル

窯の反応を感知しました。

ラーベ

…………はぁ!?

シエル

窯が出現しています……。場所は……すみません、 不明なのですが。

シエル

確かにこれは、窯の反応です。

は……早いですね

問題解決ですか?

ラーベ

逸るなレイ。

ラーベ

それより……シエルが窯の反応を感知しているのに、 場所は不明? ……どういうことだ??

ラーベ

……まぁいい……よくないけど、今は窯の対応が先か。

ラーベ

つまり、自身が観測者であることを認識している…… って、ことになっちゃうんだが?

ラーベ

うん。そうだな。フガクからの観測でも不明瞭な 点が多かったし、まだ浸入したばかりだからな。

ラーベ

ひとまず、あらゆる可能性を前提にして情報収取を……。

ラーベ

いや。ちょっと待て。 その前に対処すべき問題がやってきたみたいだ。

シエル

! 反応を確認。前方から複数接近してきます。

シエル

あれは……人型の人工物のようです。 敵対反応を感知しました。

ラーベ

窯の次は早速敵か。 慌ただしいファントムフィールドだな。

ラーベ

よし、まずは小手調べだ。 やっておしまい。

シエル

アイアイ……了解しました。対象を確認。 戦闘態勢に移行します。


1. ピンクの猫と赤い鬼➁ / Pink Cat and Red Devil - 2

Summary
なにかの用途として配備されたゴーレムと戦闘。

なぜそこに配備されたのかの理由を探るため、 情報収集を続ける。

They fight the golem, which seems to have been placed there purposefully. They continue gathering information to find out why it's been stationed there.