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Prologue | one emerging possibility |
Main Story | Prologue · Chapter 1 · Chapter 2 · Chapter 3 · Chapter 4 · Chapter 5 |
Events | |
Character Stories (Unused Content) |
1. ピンクの猫と赤い鬼① / Pink Cat and Red Devil - 1
Summary | |
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次にダイブするファントムフィールドは、明確な
形を持ったファントムフィールドだった。警戒し ながら浸入すると、シエルが窯の反応を感知する。 |
The next Phantom Field they Dive into is one with a clearly defined form. They stay on guard and Dive, and Ciel picks up the signal of a Cauldron. |
シエル
レイさん。 ……レイさん? |
Ciel
Rei-san. ...Rei-san? |
シエル
失礼します。レイさん、 返事がありませんでしたが、どうしましたか? |
Ciel
Excuse me. Rei-san, you're not responding. Are you alright? |
シエル
……あ。お休みだったのですね。 |
Ciel |
シエル
…………。 |
Ciel |
シエル
レイさん。起きてください。 カガミさんが呼んでいます。 |
Ciel |
1: うーん……おはよう、シエル |
1: Yeah...Good morning, Ciel. |
シエル
あ。目が覚めてしまいましたか。 おはようございます、レイさん。 |
Ciel |
1: なにかしようとしてた? |
1: |
シエル
はい。シンバルです。 思い切り叩こうとしていました。 |
Ciel |
シエル
もしレイさんがお休み中で、 起きないようなら使えと、カガミさんから預かったものです。 |
Ciel |
シエル
……起きませんね……。 状態を確認。秘密兵器を使用します。 |
Ciel |
1: うわぁぁぁぁっ!? |
1: |
シエル
おはようございます、レイさん。 さすがカガミさんの秘密兵器です。すぐに目が覚めましたね。 |
Ciel |
シエル
これは、シンバルという楽器だそうです。 |
Ciel |
シエル
レイさんが起きなければ使うようにと、 預かりました。 |
Ciel |
シエル
ぐっすり眠っていたようですが、
まだ前回の《 |
Ciel |
シエル
お疲れのところすみませんが、カガミさんが呼んでいます。 ご同行願えますか。 |
Ciel |
シエル
お待たせしました、カガミさん。 レイさんをお連れしました。 |
Ciel |
カガミ
お。やっと来たか。 待ちくたびれたぞ、レイ。 |
Kagami |
シエル
私もまだお聞きしていませんが、ご用件はなんでしょうか? 次の任務ですか? |
Ciel |
カガミ
その通り。 次のお前達の目的地―― |
Kagami |
カガミ
つまり、次に《 |
Kagami |
カガミ
いやぁ、中々好調な発見速度じゃないか。 これもレイの奮闘のおかげだぞ。感謝、感謝。 |
Kagami |
カガミ
というわけで、このたび観測されたファントムフィールドに 早速赴き、観測者を捜索してきてくれ。 |
Kagami |
カガミ
もちろん最終目的は、窯の破壊だ。 わかっているな? |
Kagami |
シエル
はい。了解しました。 |
Ciel |
カガミ
ん? なんだ、レイ。 難しい顔をして。 |
Kagami |
1: あの……カガミさん |
1: Um...Ms. Kagami |
カガミ
あぁ……前回の《 |
Kagami
Ah...is this about what you heard during your last Dive? Yeah. I think it was made pretty clear. |
カガミ
……そうだね、『私』が言った通り、 私達の世界は消滅している。 |
Kagami
....That's right, as "I" said, our world was erased. |
カガミ
理由や原因に関して、今は詳しく説明出来ないけど、 『観測者』が関わっていることは間違いない。 |
Kagami
I can't explain to you the exact cause or reason for it yet, but there's no mistake that an "Observer" was involved. |
1: 観測者が? |
1: An Observer? |
カガミ
……疑問に思ってることはわかるよ。 |
Kagami
...I know you're having doubts right now. |
カガミ
私たちの世界も、今、『私たち』が行っているように、 『観測者を解放したから消滅した』と……思っているよね? |
Kagami
You're probably thinking that our world, like those worlds "we" have been to, "had its Observer released and was erased"...right? |
1: ………… |
1: .... |
カガミ
うん。だからね、把握しておいてほしい。 |
Kagami
Yeah. That's why I want to make this clear. |
カガミ
解放された世界は、消滅しないよ。 正しい世界の形へと『修正』『再構築』されるんだ。 |
Kagami
The worlds that have been released are not erased. They're "corrected" and "reconstructed" into their proper shapes. |
カガミ
未来の可能性としてね。 |
Kagami
As the possibilities of the future. |
カガミ
でも、私たちの世界はそうじゃなかった。 『消滅』した。綺麗サッパリ。 |
Kagami
But, our world wasn't like that. It was "erased". Cleanly and completely. |
カガミ
だから今、私たちは戦っている。 消滅した世界を救うためにね。 |
Kagami
That's why right now, we're fighting...so we can save the world that was erased. |
カガミ
さっきも言ったけど、今は詳しく説明できない。 だけどそれでも、レイ。 |
Kagami
I said this earlier, too, but I can't explain it in detail right now. Even so, Rei. |
カガミ
今は私を信用してほしい。 |
Kagami
I want you to trust me. |
カガミ
それに、うまく行けば世界を救った英雄になれるぞ。 |
Kagami
And if things go well, you might just become a hero who saves the world. |
1: 英雄……ですか |
1: A hero...is it? |
カガミ
重く考えて世界が救えるならそうするけど、 幸か不幸か、私たちはもう失うものは無いからね。 |
Kagami
If making things serious would help save the world then I'd do it, but for better or for worse, we have nothing left to lose. |
1: 次はどんな場所なんですか? |
1: Where are we going next? |
カガミ
ありがとうレイ。 |
Kagami
Thank you, Rei. |
カガミ
そうだね。詳しいことは実際に《浸入》してみないことには、 なんとも言えないんだが……。 ダイブ | |
カガミ
ちょっと気になることがあるんだ。 | |
'
シエル 気になること、ですか? | |
カガミ
今までのファントムフィールドに比べると、 世界の形が明確すぎる、とでも言えばいいのかな。 | |
カガミ
ファントムフィールドというのは、仮初の世界なだけあって 全体像のはっきりしない、あやふやなものでもあるんだが……。 | |
カガミ
今回のは、全体像がくっきりしている。 簡単に言えば、ひとつの大きな都市だ。 | |
カガミ
その『都市』しかない世界。そこだけがくっきり切り取られた 世界……あるいは、そこ以外を排除した世界……。 | |
カガミ
と、言えるかな……? とにかく輪郭が明確すぎて 逆に不明瞭……いや、未解析な部分が多いんだ。 | |
カガミ
実際どうしてこういう形になったのかはわからないが、 そのあたりに、観測者を特定する手がかりがあるかもしれないな。 | |
シエル
あの、世界がはっきりしているということは、 それだけ観測の条件がいいということでしょうか? | |
TC
イエス。今回の作戦成功確率は52パーセントです。 | |
1: それは大丈夫なんですか? |
1: |
カガミ
五分五分で成功するんだし。もう成功したも同然じゃないか。 | |
TC
ノー。作戦はまだ遂行されていません。 |
TC |
カガミ
細かいことはいいの。水を差すんじゃない。 | |
TB
まあ、ちょっとは安心していいんじゃないかな。 これでも今までの作戦で、最も高い成功率だしね。 | |
TA
よって、今回は比較的安定した作戦行動となる。 | |
シエル
了解しました。 | |
カガミ
ん? なんだ、レイ。微妙そうな顔をして。 | |
カガミ
念のため言っておくけど、これはお前たちを 送り込むという行為に対する確率だぞ。 | |
カガミ
実際のファントムフィールド内での作戦成功確率は、もっと低い。 安心しろ! | |
安心できない!
ソレハアンシンデスネー | |
カガミ
ははは、うんうん。そうだな。 | |
シエル
カガミさん、レイさんはあまり安心できて いないようです!! | |
カガミ
あれ、なんで? ファントムフィールド浸入の成功確率が 10パーセントちょっとだったこともあったんだ。 | |
カガミ
それが今や、タカマガハラシステムが補強されてきたとはいえ、 50パーセントを越えてくるとは……。 | |
カガミ
感無量だよ。 それもこれも、お前の存在あってこそだ、レイ。 | |
シエル
それは……そうですね。 確かにレイさんが一緒だと、心強いです。 | |
カガミ
もしお前たちが肉体を失うことになっても、 魂はサルベージしてやる。バックアップ体制も万全だ。 | |
1: ……え、『魂は』? |
1: |
シエル
問題は、ファントムフィールドの観測者ですね。 | |
シエル
前回は観測者が中々特定できずに、苦心しました。 今回はなるべく早い段階で特定ができると望ましいです。 | |
カガミ
まったくだな。ちゃっちゃと見つけて、ちゃっちゃと窯を 破壊して、するーんとフガクに戻ってきてほしいもんだ。 | |
カガミ
とはいえ、そんな都合よく観測者が 名乗り出てくれるはずもない。 | |
カガミ
しかも、これだけ克明な世界を築く相手だ。 一筋縄ではいかないかもしれないな。 | |
シエル
そうですか……。心してかかります。 | |
カガミ
そうしてくれ。ま、いつものことだけど。 | |
カガミ
いやな、ロクな情報もないまま、未知の世界に放り込まれ、 誰ともわからぬ人を探す任務。厳しいことを課しているとは思う。 | |
カガミ
だがまあ、大丈夫でしょ。これまでもなんとなかったし。 今回もきっとなんとかなるなる。 | |
TB
前向きに考えたほうが、物事は好転する、なんて 考え方もあるそうだしね。 | |
カガミ
さあ、長話をしている時間はないぞ。 そろそろスタンバイしてもらおうか、ふたりとも。 | |
シエル
了解。レイさん、こちらへ。 | |
カガミ
向こうについたら、ラーベの言うことをよく聞いて、 頑張るんだぞー。それでは……。 | |
スタッフ
ファントムフィールド、接続完了しました。 タカマガハラシステム、ランニング。 | |
カガミ
よし。 《浸入》、開始! ダイブ | |
シエル
……《浸入》、完了。 機能に問題ありません。 ダイブ | |
ラーベ
こちらも問題なし、絶好調だぞ。 さてさて、レイのバイタルは……。 | |
ラーベ
よーし、問題なし。無事、《浸入ダイブ》成功だね。 | |
シエル
ここが、今回探索するファントムフィールドですね。 | |
シエル
この風景……何処か見覚えがあるのですが。 | |
ラーベ
ふむ……確か統制機構とやらの階層都市……だったか。 《浸入ダイブ》に失敗したとは思えんが。 | |
ラーベ
……レイ、気を抜くな。 シエル、周囲をサーチしろ。 | |
シエル
了解です。 | |
シエル
………………。 | |
シエル、どう?
……静かだね | |
シエル
はい、……とても、静かです……。人の気配も感知出来ません。 | |
シエル
ですが…… あらゆる所から、微かに機械の駆動音のようなものが聞こえます。 | |
シエル
構造的に前回《浸入》した 場所と大きな違いは感じられないのですが……。 ダイブ | |
ラーベ
ふーむ、機械音ねぇ……。潜んでいるのか、 本当にいないのか……。少し歩き回ってみるか。 | |
シエル
……あれ。……あれれ?? ラーベさん、レイさん。変です。 | |
え、なに?
どうしたのシエル? | |
シエル
窯の反応を感知しました。 | |
ラーベ
…………はぁ!? | |
シエル
窯が出現しています……。場所は……すみません、 不明なのですが。 | |
シエル
確かにこれは、窯の反応です。 | |
は……早いですね
問題解決ですか? | |
ラーベ
逸るなレイ。 | |
ラーベ
それより……シエルが窯の反応を感知しているのに、 場所は不明? ……どういうことだ?? | |
ラーベ
……まぁいい……よくないけど、今は窯の対応が先か。 | |
ラーベ
つまり、自身が観測者であることを認識している…… って、ことになっちゃうんだが? | |
ラーベ
うん。そうだな。フガクからの観測でも不明瞭な 点が多かったし、まだ浸入したばかりだからな。 | |
ラーベ
ひとまず、あらゆる可能性を前提にして情報収取を……。 | |
ラーベ
いや。ちょっと待て。 その前に対処すべき問題がやってきたみたいだ。 | |
シエル
! 反応を確認。前方から複数接近してきます。 | |
シエル
あれは……人型の人工物のようです。 敵対反応を感知しました。 | |
ラーベ
窯の次は早速敵か。 慌ただしいファントムフィールドだな。 | |
ラーベ
よし、まずは小手調べだ。 やっておしまい。 | |
シエル
アイアイ……了解しました。対象を確認。 戦闘態勢に移行します。 |
1. ピンクの猫と赤い鬼➁ / Pink Cat and Red Devil - 2
Summary | |
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なにかの用途として配備されたゴーレムと戦闘。
なぜそこに配備されたのかの理由を探るため、 情報収集を続ける。 |
They fight the golem, which seems to have been placed there purposefully. They continue gathering information to find out why it's been stationed there. |