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Prologue | one emerging possibility |
Main Story | Prologue · Chapter 1 · Chapter 2 · Chapter 3 · Chapter 4 · Chapter 5 |
Events | |
Character Stories (Unused Content) |
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第1節 赤鬼襲来/Attack of the Red Devil
Summary | |
---|---|
(とくになし) | (None) |
シエル
――私達にお願いがある、ですか? |
Ciel
--You want us to do a favor for you? |
ジン
ああ、そうだ。 |
Jin
Yes, I do. |
カガミ
珍しいな。 お前が他人を頼るとは。 |
Kagami
That's unusual. You usually avoid relying on others. |
ジン
もちろん、普通なら僕が頭を下げるなんてありえない。 だが……今回はどうしても協力者が必要だ。 |
Jin
Of course, normally I wouldn't bow down to you. But... I require the help of a collaborator. |
1: 頭を下げてるようには見えないけど…… |
1:It doesn't look like you're bowing though... |
シエル
それで、私達はいったい何をすればよいのですか? |
Ciel
So what should we do? |
ジン
……ファントムフィールドのヤマツミで、 ある闘技大会が開催される。 |
Jin
....In the Phantom Field of Yamatsumi, a fighting tournament is being held. |
ジン
お前達にはそれに参加してもらいたい。 |
Jin
I want you guys to participate in it. |
カガミ
話が見えないな。 なんの目的で、大会に出場させたいんだ? |
Kagami
I don't understand your point. Why should we participate in this tournament? |
ジン
その大会で、貴重なビンテージバイクが商品になっているんだ。 |
Jin
One of the prizes at that competition is a valuable vintage bike. |
ジン
僕はなんとしても、そのバイクを手に入れたい。 |
Jin
I want to get my hands on that bike, no matter what. |
カガミ
それなら、自分で参加すればいいじゃないか。 |
Kagami
Then why don't you join the competition yourself? |
ジン
もちろん僕も参加する。 ただ、問題はそのバイクが準優勝の賞品ということだ。 |
Jin
Of course, I'll participate. The only problem is that the bike is the second-place prize. |
シエル
それが何か問題でもあるのですか? ジンさんほどの実力があれば、準優勝など簡単に―― |
Ciel
Is there a problem with that? You are very strong, Mr. Jin, so I think it will be easy for you to make it to the runner-ups... |
ジン
どんな理由があっても、 僕が誰かに敗北するなんて許されない。 |
Jin
I can't allow myself to be defeated, no matter the cause. |
カガミ
プライドの塊みたいだな。 |
Kagami
Wow, someone's pride sure is high. |
カガミ
つまりは、シエル達を大会に出場させて、 自分は優勝しつつ、準優勝してもらおうという魂胆か。 |
Kagami
So, you're trying to get Ciel and the others to enter the tournament so they can become the runner-up while you win? |
ジン
その通りだ。 |
Jin
That's right. |
ジン
僕は優勝賞品には興味がない。 バイクと交換すれば、互いにメリットがある。 |
Jin
I'm not interested in the first place prize. You trade the bike for the first prize, and it's a win-win situation. |
シエル
……マッチポンプというやつですね。 |
Ciel
That's called "being a rabble-rouser". |
ジン
話は以上だ。 さっそく大会会場に向かうぞ。 |
Jin
Enough talk. We should be off to the convention center. |
ヒビキ
――キサラギ少佐? 少佐も見回りですか? |
Hibiki
--Major Kisaragi? Are you making your rounds too? |
ジン
ヒビキか……まあ、そんなところだ。 |
Jin
It's you, Hibiki... Well, something like that. |
ヒビキ
少佐も警備に動員されていたのですね。 |
Hibiki
So the Major was also mobilized for the security? |
ヒビキ
ストリートファイト形式の勝ち抜き戦ですから、 警備は多い方がいいというカグラ様の判断なのでしょうか……。 |
Hibiki
It's a street-fight style winner-takes-all battle, so Lord Kagura made the decision to increase the number of guards as much as possible... |
ジン
カグラ? なぜ奴の名前が出てくる。 |
Jin
Kagura? Why does his name keep popping up? |
ヒビキ
知らないのですか? |
Hibiki
You don't know? |
ヒビキ
この闘技大会の主催はカグラ様なんです。 |
Hibiki
Lord Kagura is the host of this tournament. |
ジン
カグラが……主催? |
Jin
Kagura is the host..? |
ヒビキ
こういった派手な大会も、時には必要という判断なのでしょう。 |
Hibiki
I guess he decided that these fancy tournaments are sometimes necessary. |
ヒビキ
そろそろ時間ですね。 ご武運を、キサラギ少佐。 |
Hibiki
I think it's time for me to go. Good luck, Major Kisaragi. |
シエル
――……ストリートファイトですか。 |
Ciel
--....Streetfight? |
ジン
どんな形式だろうと関係ない。 ただ勝つ、それだけだ。 |
Jin
I don't care what format it is. I just want to win, that's all. |
テイガー
こんなところでイカルガの英雄に会うとはな。 |
Tager
Never thought I'd see the Hero of Ikaruga here. |
ジン
第七機関の赤鬼……! なぜ、お前がここにいる。 |
Jin
The Red Devil from Sector 7..! Why are you here? |
テイガー
なぜ? 闘技大会の出場者が、ここにいて何か問題でもあるのか。 |
Tager
Why? Is there something wrong with a contestant in a fighting tournament being at the convention? |
ジン
大会に出場? いったいなにが目的だ? |
Jin
A contestant in a tournament? What the hell do you want from it? |
テイガー
……ビンテージバイク。 あれは第七機関が回収する。 |
Tager
...The vintage motorcycle. Sector 7 is going to retrieve it. |
ジン
……! |
Jin
……! |
テイガー
あのバイクは非常にいいものだ。 特に、希少な部品で構成されたエンジン部分はな。 |
Tager
It’s a very nice bike. Especially the engine part which is made up of rare parts. |
ジン
あのバイクは僕のものだ。 誰にも渡すつもりはない。 |
Jin
That bike is mine. I'm not going to give it to anyone else. |
テイガー
やるつもりか? |
Tager
Oh, so you're going to fight? |
テイガー
……いいだろう、お前とはイカルガ内戦時のこともある。 あの時の決着、つけさせてもらうぞ。 |
Tager
...Okay, you and I have been through this before, during the Ikaruga Civil War. Perfect time to finish what we've started. |
ジン
それはこちらのセリフだ。 |
Jin
That's my line. |
第2節 最後のチケット/
Summary | |
---|---|
(とくになし) | |(None) |
テイガー
腕を上げたようだな。 |
Tager |
テイガー
――……ココノエか。 そうか……わかった、そちらへ戻る。 |
Tager |
テイガー
貴様と戦う理由はたった今なくなった。 |
Tager |
ジン
なに? |
Jin |
テイガー
こちらの探し物はすでに手に入った。 もはやバイクに用はない。 |
Tager |
ジン
待て、赤鬼! |
Jin |
ジン
ちッ……。 |
Jin |
ラーベ
逃げられたな。 追わなくてもいいのか? |
Raabe |
ジン
赤鬼は大会への参加を放棄した。 そんな相手を追って、体力を消耗するなど愚かしい。 |
Jin |
シエル
本当はバイクが欲しいだけなのでは……。 |
Ciel |
ジン
…………。 次の場所へ向かうぞ。 |
Jin |
参加者
お……お前たち、大会の参加者か? |
Participant |
ジン
そうだが。 その様子だと、すでに敗退したようだな。 |
Jin |
参加者
ああ……デタラメに強ェんだが、 やたらとうるさい奴に、手も足もでなかったぜ……。 |
Participant |
ジン
で、そいつはまだ近くにいるのか? |
Jin |
バング
呼ばれて飛び出ていざ参上! 拙者の名は、獅子神萬駆! |
Bang |
バング
お主らも大会の出場者でござるな! であれば、拙者がお相手いたす――って。 |
Bang |
バング
お主はまさか統制機構のジン=キサラギぃ!? |
Bang |
ジン
こいつか。 たしかに騒がしい奴だ……。 |
Jin |
バング
ここであったが百年目! テンジョウ様を守れなかった無念、ここで晴らさせてもらう! |
Bang |
ジン
貴様では僕には勝てない。 |
Jin |
バング
なにをぉ〜! 日々の鍛錬の成果、お主にぶつけるしかないようでござるな。 |
Bang |
バング
そして優勝したあかつきには、賞品をライチ殿に送って 今日こそ拙者の愛を届けるでござる!! |
Bang |
ジン
……フン、くだらん。 |
Jin |
第3節 譲れない戦い/
Summary | |
---|---|
(とくになし) | (None) |
バング
うぐぅ、無念なり……。 |
Bang |
バング
ライチ殿への思いは、まだ届かないでござるか。 こうなればもう一度、鍛え直しでござるぅぅぅぅぅっ! |
Bang |
ジン
……最後まで騒がしい奴だったな。 |
Jin |
シエル
次から次に実力者が現れますね。 あとどれくらいの人が勝ち残っているんでしょう? |
Ciel |
ジン
さぁな。 この辺りは、既に奴が片付けていたようだが―― |
Jin |
アナウンス
闘技大会運営より、参加者にご連絡があります。 現在勝ち残っている方は、闘技場にお集りください。 |
Announcer |
アナウンス
勝ち残っていても闘技場へ来ることができない方は、 敗退として扱います。 |
Announcer |
ジン
……聞いたな? 闘技場へ向かうぞ。 |
Jin |
ラーベ
参加者の中で、残っているのは我々だけか。 |
Raabe |
ジン
そのようだ。 |
Jin |
???
じ、ジン兄様!? |
??? |
ジン
……ツバキか。 |
Jin |
ツバキ
そんな……ジン兄様も この大会に参加されていたなんて―― |
Tsubaki |
ジン
何か問題でもあるのか? |
Jin |
ツバキ
い、いえ……なんでも。 まさかジン兄様達と決勝を争う事になるなんて。 |
Tsubaki |
ノエル
ツバキ、頑張って! あの目的のために、私も協力するから……! |
Noel |
ジン
……貴様か。 ツバキをたぶらかし、大会に出場させたのは。 |
Jin |
ノエル
……っ!? |
Noel |
ツバキ
違います……! この大会に出場したのは、私の意志です! |
Tsubaki |
ツバキ
ノエルは私の手伝いをしてくれているだけ……。 いくらジン兄様相手とはいえ、簡単に負けるわけにはいきません。 |
Tsubaki |
ジン
……いい目をするようになったな。 |
Jin |
ジン
手加減をする必要はなさそうだ。 全力で相手をしてやろう、ツバキ! |
Jin |
第4節 大切なもの/
Summary | |
---|---|
(とくになし) | (None) |
ノエル
負けてしまいました……。 |
Noel |
ツバキ
やっぱり、ジン兄様はさすがですね。 |
Tsubaki |
ツバキ
悔しいですが、負けを認めるしかありません。 |
Tsubaki |
ジン
いい太刀筋をしていた。 腕を上げたようだな、ツバキ。 |
Jin |
ツバキ
……ありがとうございます。 ですが、ジン兄様を超えることはできませんでした。 |
Tsubaki |
ノエル
ごめんね、ツバキ…… 私の力が足りなかったばっかりに―― |
Noel |
ツバキ
いいのよ、全力は出し切ったんだもの。 悔いなんかない……ありがとう、ノエル。 |
Tsubaki |
ジン
……これで残ったのは僕達だけ。 次が決勝戦、というわけだな。 |
Jin |
シエル
そのようです。 予定通り、私達は―― |
Ciel |
1: 棄権します! |
1: |
ジン
そうだ、それでいい。 |
Jin |
ジン
これでバイクは僕の物……。 |
Jin |
ヒビキ
――ちょっと待ってください! |
Hibiki |
ジン
ヒビキ……? |
Jin |
ヒビキ
キサラギ少佐、そしてレイさん。 貴方達は事前に、勝ち負けの取り決めをしていましたね? |
Hibiki |
ヒビキ
これは明確な八百長行為に値します。 よって、大会運営から両者失格という判断がくだされました。 |
Hibiki |
ジン
なんだと……。 |
Jin |
シエル
それじゃあ、大会の決勝は―― |
Ciel |
ヒビキ
真の決勝戦は、ツバキとノエル。 お二人の直接対決で決定することとなりました。 |
Hibiki |
ツバキ
私達が決勝……!? |
Tsubaki |
ジン
くそっ……。 |
Jin |
シエル
どこへ行かれるんですか? |
Ciel |
ジン
……ひとりにさせてくれ。 |
Jin |
1: 元気出して……! |
1: |
ジン
気休めなど不要だ。 |
Jin |
ジン
その今度がいつ来るか……。 お前達に僕の気持ちはわからないだろうな。 |
Jin |
大会実況
大会の優勝は、ノエル=ヴァーミリオン!! |
|
ジン
決勝が終わったか……。 ここにいる理由はもうない、フガクへ戻るぞ。 |
Jin |
ツバキ
ジン兄様! 待ってください! |
Tsubaki |
ジン
……ツバキ。 |
Jin |
ツバキ
ジン兄様にお渡ししたい物があります。 |
Tsubaki |
ジン
僕に……? |
Jin |
ジン
これは―― どういうつもりだ? |
Jin |
ツバキ
大会の賞品を見た時、兄様がきっと欲しがると思って、 ノエルと相談して、大会に出ることにしたんです。 |
Tsubaki |
ツバキ
そしたら、まさかジン兄様も、 この大会へ出場されていたなんて……。 |
Tsubaki |
ジン
そうか……それで大会に参加を。 |
Jin |
ツバキ
受け取っていただけますか? |
Tsubaki |
ジン
…………だが。 |
Jin |
ラーベ
欲しがっていた賞品じゃないか。 せっかくだし、もらっておいたらどうだ? |
Raabe |
ジン
……そうだな。 ツバキの厚意、ありがたく受け取らせてもらう。 |
Jin |
ラーベ
これで目的は済んだな。 フガクへ戻るとするか。 |
Raabe |
ジン
ツバキ、たしかにもらったぞ。 |
Jin |
ジン
――バイク以上に、価値あるものをな。 |
Jin |