Story:BBDW Character Story BE Valkenhayn

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第1節 戦いの始まり/

Summary
(とくになし) (None)
ヴァルケンハイン

待っていたぞ、レイ。

Valkenhayn
ヴァルケンハイン

お前たちに折り入って頼みがある。 悪いが、今日はしばらく付き合ってもらう。

Valkenhayn
ラーベ

突然呼び出しておいて、付き合えとはな。 説明もないまま協力することはできんぞ?

Raabe
ヴァルケンハイン

……今日、この街の商店街で格闘技大会が開かれる。 力試しにはちょうどいいからな、出場することにした。

Valkenhayn
ラーベ

それがどうしたんだ? わざわざ私達を呼ぶことでもないだろう。

Raabe
ヴァルケンハイン

チーム戦で頭数が必要だったから呼んだのだ。

Valkenhayn
シエル

出場条件を満たすために呼ばれたとしても、 私達にはその大会に出場する理由がありません。

Ciel
ヴァルケンハイン

つべこべ言わずについて来い!

Valkenhayn
ヴァルケンハイン

すでにエントリーは済ませてある。 断るつもりならば容赦はせんぞ……!

Valkenhayn
ラーベ

めちゃくちゃだな……。 礼儀とか常識を知らんのか?

Raabe

1: '
2: ラーベがそれを言うの……?

1:
2:

ラーベ

なんだ、私に礼儀がないって言うのか? そこの狼男よりマシだろう。

Raabe
ヴァルケンハイン

礼儀や常識など、そんなものに興味はない。 俺が望むものは、ただ強者との戦いのみ!

Valkenhayn
ラーベ

……断ることはできそうにないな。 ここはヴァルケンハインに従うとしよう。

Raabe
ナオト

妙に気合いの入った声が聞こえたけど、 お前らだったのか。

Naoto
ナオト

もしかしてお前らも大会に参加するつもりなのかよ?

Naoto
ヴァルケンハイン

貴様は……黒鉄ナオトか。

Valkenhayn
シエル

お前らも、と言うことは ナオトさんも……?

Ciel
ナオト

ああ、友達と一緒に参加するつもりだ。

Naoto
ナオト

商店街のおっちゃんたちも粋だよなぁ。 まさか、こんな大会を開いてくれるなんてよ。

Naoto
ナオト

賞品は商店街の商品引換券らしいし こりゃ優勝狙わない手はねえぜ……!

Naoto
ヴァルケンハイン

優勝できるつもりでいるのか、小僧。

Valkenhayn
ヴァルケンハイン

この大会には、俺も参加する。 貴様ごときでは、この俺を倒すことはできん。

Valkenhayn
ナオト

はぁ……?

Naoto
ナオト

ていうか、そもそもあんた本気で出場すんのかよ。 いくら戦いが強くても、あんたじゃ優勝なんて無理だろ。

Naoto
ヴァルケンハイン

なんだと……? 貴様、俺をみくびるつもりか!?

Valkenhayn
ナオト

い、いや! そういうわけじゃなくて――

Naoto
ヴァルケンハイン

ならばどういうつもりだ!? 今の言葉、撤回できると思うな!

Valkenhayn
ナオト

ちょ……そんなに怒るなっての!

Naoto
ナオト

言っとくけど、大会には子供だって出るんだ。 大人気ないことをするんじゃねえぞ?

Naoto
ヴァルケンハイン

……どれだけ幼かろうと関係ない。 強者であれば歳に関わらず、全力で叩きのめすまでだ。

Valkenhayn
ヴァルケンハイン

もし、それを不当だと言う奴がいれば、 そいつこそ叩きのめす!

Valkenhayn
ナオト

これは商店街のイベントだぞ? 空気の読めない乱暴なやり方は感心しねぇな。

Naoto
ヴァルケンハイン

ほう? だったらどうするというのだ、小僧。

Valkenhayn
ヴァルケンハイン

この俺の邪魔をしようと言うのか?

Valkenhayn
ナオト

テメェがそのつもりならこっちだって黙ってねぇぞ。 変に荒らされたりしたら、たまったもんじゃねぇからな。

Naoto
ヴァルケンハイン

ふん……! ならば貴様はここでリタイアしてもらうぞ。

Valkenhayn
ナオト

おう、やれるもんならやってみろ!

Naoto
ラーベ

まったく、バカが2人になるとろくなことがないな。 レイ、シエル、アレを止めてこい。

Raabe
シエル

……そうですね。 ひとまず、事態を落ち着かせたほうがよさそうです。

Ciel

第2節 大会を守れ!/

Summary
(とくになし) (None)
ナオト

うわっ……!?

Naoto
ナオト

くそ、やっぱめちゃくちゃ強えな!

Naoto
ヴァルケンハイン

ふん、レイに免じて、ここまでにしてやる。 どうせ大会に出場すれば、再び相見えるだろうからな。

Valkenhayn
ナオト

本気で出場するつもりっぽいな。 ……わかった、もう何も言わねえよ。

Naoto
ナオト

けど、サヤたちも見に来るって言ってたんだ。 あんまり騒いだりはしないでくれよな。

Naoto
シエル

……ナオトさん、なんだか様子がおかしかったですね。 何かを心配しているようでした。

Ciel
ヴァルケンハイン

俺という強敵が出場することに慄いたか? それほど肝の小さい男ではないだろうが――

Valkenhayn
シエル

衝撃音!? レイさん、伏せてください!

Ciel
ヴァルケンハイン

この気配は……蟲か!?

Valkenhayn
レリウス

その通りだ、ヴァルケンハイン。

Relius
ヴァルケンハイン

レリウス……! 貴様、いったい何をしてる!?

Valkenhayn
レリウス

どういうわけか、蟲が発生した。 なにやらある場所に集まろうとしているようなのでな……。

Relius
レリウス

様子を観察するべく、集合を促している。

Relius
ラーベ

蟲だと? なぜ発生した?

Raabe
レリウス

原因はわからないが、 集まろうとしている目的はその場所にある魂だろう。

Relius
ヴァルケンハイン

わからんな。 そうだとして、なぜ貴様が動いている?

Valkenhayn
レリウス

興味がある。

Relius
シエル

脅威を排除するつもりはない、ということですか?

Ciel
レリウス

観察対象をわざわざ排除する理由はなんだ? この機会を逃すわけにはいかない。

Relius
ラーベ

意見そのものには同意するが、パニックでも起これば 観察どころではなくなるんじゃないのか?

Raabe
レリウス

蟲自体はそれほど脅威ではない。 御剣機関が動けば、すぐに事態は終息するだろう。

Relius
レリウス

それより、ちょうどいいところにいた。 ヴァルケンハイン、少し手伝え。

Relius
レリウス

観察している最中、 余計な邪魔が入らないようにしてもらいたい。

Relius
ヴァルケンハイン

断る。 そんなつまらんことに時間を費やす暇はない。

Valkenhayn
レリウス

そうか。 それならば仕方ない、目標地点には私だけで向かうとしよう。

Relius
シエル

……その蟲が集まっている場所はどこなんですか? 人通りが多いところだと危険な気がしますが。

Ciel
レリウス

興味があるか。いい好奇心だ。 ……地図でいうと、この辺りだな。

Relius
ヴァルケンハイン

なんだと!? この場所は……大会会場だぞ!!

Valkenhayn
レリウス

ほう? 図らずも目的地が同じだったか。

Relius
レリウス

これも面白い偶然だ。 一緒にこの場所に行ってみるとしよう。

Relius
ラケル

まったく……ナオトの応援に来てみただけなのに まさか蟲に襲われることになるなんてね。

Raquel
サヤ

それぞれは脅威とは思えません。 ですが、油断は禁物ですよ、兄様。

Saya
ナオト

わかってるっての! ……くっそ、なんで蟲がくるんだよ!

Naoto
ヴァルケンハイン

苦戦しているようだな、小僧。

Valkenhayn
ナオト

げ、またあんたかよ……!?

Naoto
ヴァルケンハイン

大会はどうなっている。 ちゃんと開催されるんだろうな?

Valkenhayn
ナオト

それどころじゃねえだろ、どう見ても! 早いとこ蟲を駆除しちまわねえと、犠牲者が出るぞ!?

Naoto
ヴァルケンハイン

ふん、蟲ごときで軟弱な。

Valkenhayn
シエル

妙ですね、一カ所に蟲が集まるなんて……。 やはり何か理由があるのではないでしょうか?

Ciel
レリウス

ふむ、吸血鬼にソウルイーター。 蟲はあれらの魂に引き寄せられたようだな。

Relius
レリウス

他の人間とは比較にならない生命力だ。 餌としては申し分ない。

Relius
ナオト

人を餌扱いするんじゃねぇって!

Naoto
シエル

……蟲の数が多いですね。 このままでは大会が中止になってしまうのではないでしょうか?

Ciel
ヴァルケンハイン

こんなことで中止にされてたまるか。 なんのためにここまで来たと思っている。

Valkenhayn
ヴァルケンハイン

小僧、助太刀するぞ! 貴様たちは右の蟲をやれ!

Valkenhayn
ナオト

お、おう! そっちは任せていいんだな!?

Naoto
ヴァルケンハイン

誰の心配をしているんだ、貴様……。 この程度の蟲、早々に駆除してくれる!

Valkenhayn

第3節 因縁/

Summary
(とくになし) (None)
シエル

はぁぁっ!

Ciel
ラーベ

……まだ蟲が引き寄せられてきている。 これではらちが明かないぞ?

Raabe
ヴァルケンハイン

ふん、いくら湧こうが関係ない。 すべて駆除すればいいだけのこと!

Valkenhayn
レリウス

……いや、駆除しきってもらっては困る。

Relius
ヴァルケンハイン

なんだと? どういうことだ、レリウス。

Valkenhayn
レリウス

吸血鬼やソウルイーター。 そしてそれに引き寄せられる蟲……。

Relius
レリウス

いずれも興味深い観察対象だ。もう少し経緯を眺めたい。 しばらく泳がせておけ、ヴァルケンハイン。

Relius
ヴァルケンハイン

冗談のつもりか!? こちらは大会の開催がかかっているんだ!

Valkenhayn
ヴァルケンハイン

一刻も早く、この蟲どもを殲滅する! こんなザコと戦うために来たわけではない!

Valkenhayn
シエル

また蟲が出現しました。 広範囲から複数、同時です。

Ciel
ヴァルケンハイン

迎え撃つばかりではらちが明かん!

Valkenhayn
ヴァルケンハイン

小僧、お前たちは会場から離れて連中を引きつけろ! 一カ所に誘導して、まとめて叩き潰す!

Valkenhayn
ナオト

わかった……!

Naoto
ラーベ

暴れるだけが能ではないようだな。 戦闘に関しては一応頭も回るらしい。

Raabe
ヴァルケンハイン

褒めたところで何も出んぞ。 それより、早く蟲を殲滅して――

Valkenhayn
レリウス

そこまでにしてもらおう。

Relius
ヴァルケンハイン

……何のつもりだ?

Valkenhayn
レリウス

このままお前に暴れられては、 観察をするどころではないからな。

Relius
レリウス

少し大人しくしていてもらうぞ。

Relius
シエル

レリウスさんが戦闘態勢に入りました。 レイさん、構えてください!

Ciel
ヴァルケンハイン

……面白い。

Valkenhayn
ヴァルケンハイン

貴様相手に加減は不要だな! 全力で行かせてもらうぞ、レリウス!!

Valkenhayn

第4節 次元を超える拳/

Summary
(とくになし) (None)
レリウス

……ふむ、これ以上の戦闘継続は 私にとっても不利益が生じる可能性が高いな。

Relius
レリウス

思いがけず面白いものも観られたことだ。 ここは手を引くとしよう。邪魔をしたな、ヴァルケンハイン。

Relius
ヴァルケンハイン

なっ……おい、待て!!

Valkenhayn
ラーベ

追う必要はないだろ。 とりあえず今は蟲の駆除が先決なんじゃないのか?

Raabe
シエル

ナオトさんたちが会場から離れたおかげで、 会場内の虫はいなくなっているようです。

Ciel
シエル

合流して残りの蟲を討伐しましょう。

Ciel
ヴァルケンハイン

よし、さっさと蟲を片付けて、 大会を開催させなければならん!

Valkenhayn
ナオト

いやー、助かった! 蟲も全部駆除できたし、ちゃんと大会は開催されるってよ!

Naoto
ヴァルケンハイン

ふむ。楽しみだぞ……。 どんな強者が集まっているのだろうな?

Valkenhayn
アナウンス

それでは、出場者の方は 特設会場にお集まりください〜!

Announcer
シエル

アナウンスが流れましたね。 さっそく会場に向かいましょう。

Ciel
ヴァルケンハイン

これが……会場だと?

Valkenhayn
ヴァルケンハイン

リングも何も設置されていないではないか! ストリートファイト形式ということなのか!?

Valkenhayn
ナオト

はあ? 何言ってんだよ。 そこにちゃんと設置されてるじゃねえか。

Naoto
ヴァルケンハイン

……?

Valkenhayn
シエル

もしかして、この箱状のもの……でしょうか?

Ciel
ナオト

ああ! 超有名な2D対戦格闘ゲームの筐体だ! 世界大会も開かれるくらいメジャーなんだぞ?

Naoto
ヴァルケンハイン

格闘……げえむ? 待て、この大会は格闘大会のはず――

Valkenhayn

1: 格闘ゲーム大会と間違えた?
2: これで殴り合えってことじゃないの?

1:
2:

ラーベ

どうやらそのようだな。

Raabe
ラーベ

少年が当初怪訝そうにしていた理由もうなずける。

Raabe
ナオト

そんなわけねえだろ!? そもそもこんな重いもん振り回せないっての!

Naoto
アナウンス

それでは初戦を始めましょう!

Announcer
アナウンス

エントリーナンバー1! ヴァルケンハインちいいいィーーーむ!!

Announcer
ヴァルケンハイン

む、む……?

Valkenhayn
アナウンス

対するは、エントリーナンバー4! 黒鉄ちいいいィーーーむ!!

Announcer
ナオト

おっ、さっそくか!

Naoto
ナオト

そんじゃ、手加減はしねえからな!

Naoto
ヴァルケンハイン

ま、待て! これはどうやって扱えばいいんだ!?

Valkenhayn
アナウンス

それでは始めましょう!

Announcer
アナウンス

れでぃいいいいいい! ふぁいっっ!!

Announcer
シエル

…………。

Ciel
ヴァルケンハイン

…………。

Valkenhayn
ラーベ

言葉もないな、これは。 ここまでぼろくそな負け方は初めて見た。

Raabe
ナオト

いやー、快勝快勝! 自信満々だったワリには、たいしたことなかったな!

Naoto
ナオト

俺が言った通り、やっぱ優勝は無理だっただろ? 次はもうちょい練習してきてくれよな!

Naoto
ヴァルケンハイン

…………。

Valkenhayn
ナオト

あ……あれ? どうしたんだよ、おい――

Naoto
シエル

今はあまり声をかけないほうがよいかと。 攻撃性反応が急激に上昇しています。

Ciel
ラーベ

いや、もう手遅れだ。

Raabe
ヴァルケンハイン

ぬおおおおっ! なんだ、今のは!? あんなものが格闘大会だと!?

Valkenhayn
ヴァルケンハイン

俺は認めん……断じて認めんぞ!!

Valkenhayn
ナオト

お、おい!? なんで急に暴れ出して――

Naoto
ヴァルケンハイン

格闘と名が付く大会ならば、 己の肉体で勝負してみせろ、軟弱者が!

Valkenhayn
ヴァルケンハイン

指先でちまちまちまちまと……! さっぱりわからんぞ、こんなもの!!

Valkenhayn
ナオト

八つ当たりじゃねえか、それ!?

Naoto
ナオト

くっそ……このままじゃ せっかく開催した大会が潰されちまう!!

Naoto
シエル

そうですね。 いずれにせよ、このまま暴れられては被害が出かねません。

Ciel
シエル

なんとかして鎮静化すべきかと思われます。

Ciel
ラーベ

簡単に言うが、あれは厄介だぞ?

Raabe
ヴァルケンハイン

こんな大会なんぞ叩き潰してくれる! ぬおおおおおおっ!!

Valkenhayn
ナオト

やるっきゃねえだろ! あんなの放っておけるわけねえ!

Naoto
シエル

レイさんも覚悟を決めてください。

Ciel
シエル

対象の捕獲を開始します。

Ciel