Story:BBDW Character Story Arakune

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第1節 願いを辿って/

Summary
(とくになし) (None)
ココノエ

レイ、ちょうどよかった。 お前に話がある。

Kokonoe
シエル

ココノエさん、レイさんに用事ですか?

Ciel
ココノエ

ああ。頼みたいことがあってな。 お前達にしかできないことだ。

Kokonoe
ココノエ

そう、これは重大な任務。 今後のフガクにも関わると言っても過言じゃない。

Kokonoe
シエル

そんな重大な任務を……?

Ciel
ココノエ

まず、お前達にはヤマツミへ行ってもらう。 そして『ドロドロブレイン』というお店に行け。

Kokonoe
シエル

ドロドロブレイン?

Ciel
ココノエ

ああ、ヤマツミにある名店だ。 そこに売っているブツを買ってきてくれ。

Kokonoe
カガミ

おい、ちょっと待て。 怪しげなものをフガクに持ち込むのは禁止だぞ?

Kagami
ココノエ

心配するな、ただのお菓子だ。

Kokonoe
シエル

お菓子……ですか。 なるほど、これが『パシリ』というものでしょうか。

Ciel
ココノエ

人聞きが悪いな。 これは重大な任務だと言っただろ。せめておつかいと言え。

Kokonoe
シエル

ではそういうことにします。

Ciel
カガミ

……ココノエがおつかいを頼むくらいだ。 どうせただの菓子というわけではないのだろう?

Kagami
ココノエ

ふふふ、なかなかに察しがいいじゃないか。

Kokonoe
ココノエ

聞いて驚け!『記憶力を向上させて、全知全能になれる』 というキャッチコピーのシロモノだ!

Kokonoe
ココノエ

記憶力を向上させるなんてのはありふれているが、 全知全能と言われたら気にならないわけがないぞ!

Kokonoe

1: それってヤバい食べ物なんじゃ……
2: ちょっと食べてみたいかも……

1:
2:

ココノエ

安心安全製造で万全の品質管理体制も謳っている。 リスクについてはオールクリアなはずだ。

Kokonoe
ココノエ

そうだろう? お前達にもおすそわけをしてやるから、期待していろ。

Kokonoe
ココノエ

とりあえずヤマツミだ! ほら、さっさと行ってこい!

Kokonoe
シエル

わかりました。 それではレイさん、行きましょう。

Ciel
ココノエ

ふふふ……。 どんなお菓子なのか楽しみだ。

Kokonoe
アラクネ

……ヤマ、ツミ。

Arakune
ラーベ

菓子を買うために浸入ダイブすることになるとはな。 完全にパシリ扱いされているじゃないか。

Raabe
シエル

いえ、これはパシリではなくおつかいとのことでした。 ある種の任務であると認識しています。

Ciel
ラーベ

そんなわけがあるか。 パシリもおつかいも大差ないぞ、まったく……。

Raabe
アラクネ

オ、オ、オオ、オ、オオ…… 匂う臭ウぞ彼方の地に浮かび理の楔に我を呼ぶなにか……。

Arakune
シエル

あれは……アラクネさん?

Ciel
ラーベ

チッ……。 誰か紛れ込んだなとは思ったが、よりによってあいつか……!

Raabe
アラクネ

碧か、藍。蒼の残滓……否、違ウ。 遠い記憶にあるワレの記憶の一部か。

Arakune
シエル

どこかに行ってしまいましたね……。

Ciel
ラーベ

はあ、やっぱりこうなったか。レイ、 お菓子の件は後回しだ。アラクネを追うぞ。

Raabe
アラクネ

ここはどこだ……この記憶は何だ……?  記憶の破片に蒼を感じ我の魂が求める者を食ラウ。

Arakune
ラーベ

アラクネめ、どこに行く気なんだ? あいつの思考回路はいまだによくわからないんだよなぁ。

Raabe
シエル

前方に複数の敵性反応があります。 急速接近中……魔獣です!

Ciel
ラーベ

こんな街中に? アラクネの魔素が招いたものでなければいいんだが。

Raabe
ラーベ

いや、考えていても仕方がない。 シエル、レイ、脅威の排除を最優先にしろ。

Raabe
シエル

承知しました。 戦闘を開始します。

Ciel
'


第2節 狙われしカカ族/

Summary
(とくになし) (None)
シエル

魔獣の排除を完了しました。 周囲にさらなる敵性反応はありません。

Ciel
ラーベ

敵性反応がないのはいいが アラクネも見失ったな……。

Raabe
ラーベ

ファントムフィールドの中で、 あいつを放っておくのは少々リスクが――

Raabe
タオカカ

<size=130%>ぎにゃぁぁぁぁぁ!?</size> <size=130%>タオの肉まんが……どうしてくれるニャス!?</size>

Taokaka
シエル

この声は……? どうやらあちらからのようです!

Ciel
アラクネ

我は蒼と魂を求める存在。 食らウ! 喰らってやるぞ! キヒヒヒヒヒ!!

Arakune
タオカカ

食らう? はっ!  うねうね、タオの肉まんを食べる気ニャスね!?

Taokaka
タオカカ

うにゃ? オマエたち、見たことない顔ニャスね? ……わかったニャス! うねうねの仲間ニャス!?

Taokaka
シエル

違います。 私達はアラクネさんを追って――

Ciel
タオカカ

もんどーむよーニャス! タオの肉まんは渡さないニャス!

Taokaka
アラクネ

ちょうどいい、そこで隔世の足止めを…… キヒヒヒヒヒヒヒヒ!

Arakune
ラーベ

待て、アラクネ!

Raabe
タオカカ

うねうねの仲間、ちょっと待つニャス! 落とした分の肉まんをべんしょーするニャス!

Taokaka
シエル

そこをどいてください。 私達はアラクネさんを追わないといけないんです!

Ciel
タオカカ

そう言って逃げる気ニャスね? 悪いやつは逃がさないニャスよ!

Taokaka

第3節 いつかの場所/

Summary
(とくになし) (None)
タオカカ

はむっ、はふはふっ……。 肉まん美味しいニャス!

Taokaka
シエル

それはよかったです。 それで誤解だということはわかってもらえましたか?

Ciel
タオカカ

当たり前ニャス! オマエたち、肉まんくれたからうねうねの仲間じゃないニャス!

Taokaka
ラーベ

調子のいいやつだなぁ。 最初からそう言ってるだろう。

Raabe
タオカカ

ごめんなさいニャス……。 オマエたちはいい人ニャス! 覚えたニャス!

Taokaka
シエル

タオカカさんたちに、何か被害はありませんか?

Ciel
タオカカ

大丈夫ニャス! みんな元気いっぱいニャス!

Taokaka
シエル

……そうですか。 私達はアラクネさんを追いかけるので、失礼しますね。

Ciel
タオカカ

りょーかいニャス!

Taokaka
シエル

まずは居場所を特定しなければなりません。 このままでは、被害が拡大する可能性があります。

Ciel
ラーベ

……そうだな。 とりあえずアラクネを追うことにしよう。

Raabe
アラクネ

キヒ、ヒヒヒヒ! 近イ近い近いぞ! 蒼を感じる! 蒼の色、遥か彼方に眠ル記憶の底から引きずり出セ!

Arakune
ライチ

アラクネ……? まさかこんな場所で会えるなんてね。

Litchi
ライチ

でも、そっちはカカ族の村があったはず。 あなた、何をしてたの……?

Litchi
アラクネ

キヒ? 誰だ、女。ワレ、キサマの存在を知らない。 だが、キサマから蒼を感じる。

Arakune
ライチ

私のことがわからないの? 私よ、ライチよ。 返事をして、ロイ……。

Litchi
アラクネ

ギ ギギ、うるさい! 黙れ! 我の邪魔をする気か! ……蒼の気配だ。蒼。我の一部。食らう! 喰ラウ!

Arakune
シエル

アラクネさん! この方は敵ではありません!

Ciel
アラクネ

アア アアッ! ギッ、キヒッ…… 匂ウ! 臭ウぞ! 蒼の淡い匂いが! 欲しい! 我によこせ!

Arakune
ラーベ

お前は下がっていろ。 あれは私たちがなんとかする。

Raabe
ライチ

あ、あなた達、何者なの? 彼をどうするつもり?

Litchi
シエル

私たちは御剣――

Ciel
ラーベ

なにも殺そうと言ってるわけじゃない。 錯乱しているヤツを止めるだけだ。

Raabe
ライチ

でも……!

Litchi
アラクネ

おのれ、なぜ邪魔をする! キサマ、蒼を盗る気か!

Arakune
アラクネ

ヒヒッ! ならばワレの知識の一部となれ!  食らウ! いただきまぁす!

Arakune

第4節 その声は届かない/

Summary
(とくになし) (None)
アラクネ

おのれおのれおのれ! キサマらなぜ ワレの邪魔をする!

Arakune
ライチ

ロイ、もうやめて! 争う必要なんてないでしょう!?

Litchi
アラクネ

ヤメロ……その名を口にするな! 聞きたくない! ……キヒ? 蒼だ。蒼の強い匂イ! もっと強い蒼だ!

Arakune
ラーベ

シエル、取り押さえろ! フガクへ緊急帰還するぞ!

Raabe
シエル

わかりました!

Ciel
アラクネ

やめろ。ヤメロやめろ! アァ、マズイマズイマズイ!

Arakune
アラクネ

離せ! 放セ! 導きの先にある我の蒼が! 我を記す真理に永久の封とする蓋ガァァァァァァ!

Arakune
シエル

緊急帰還準備完了。 ただちに帰還します!

Ciel
シエル

カガミさん、アラクネさんの様子はどうですか?

Ciel
カガミ

ん? ああ、レイとシエルか。 アラクネなら、ずっとあそこにいるぞ。

Kagami
カガミ

一応、監視をつけているが……。 あの様子なら大丈夫かもしれないな。

Kagami
シエル

今は大人しいみたいですけど、 アラクネさんは何をしようとしていたのでしょうか……。

Ciel
カガミ

さあな、私にもさっぱりわからん。 おそらくカカ族を襲おうとしていたわけじゃないだろう。

Kagami
カガミ

まあ、不可解な点を挙げるとすれば、 アラクネには似つかわしくない場所に移動したことだな。

Kagami
シエル

あちらの世界ファントムフィールド のライチさんと出会った場所ですね? 確かにあの場所はアラクネさんに合わないような気がします。

Ciel
カガミ

そうだ。それに記憶がどうのこうの言っていただろう? アラクネにとっては何かしら思い入れのある場所かもしれない。

Kagami
シエル

なるほど……。

Ciel
カガミ

なんにせよ、今回はイレギュラーで疲れただろうし、 ゆっくりと体を休めておけよ?

Kagami
ココノエ

もう帰ってきたのか。随分と早かったな。 それで、例のお菓子はどこにあるんだ?

Kokonoe

1: 買うのを忘れました……
2: 途中で食べちゃいました……

1:
2:

ココノエ

買うのを忘れた……? ヤマツミには行ったんだよな!?

Kokonoe
シエル

実はイレギュラーが発生しまして……。 任務を中断し、緊急帰還してきたんです。

Ciel
ココノエ

途中で食べた……?

Kokonoe
シエル

レイさん、嘘はいけませんよ。 ココノエさん、これには事情があるんです。

Ciel
ココノエ

そんなの知ったことか! 今ここにお菓子がないことに変わりはないだろう!

Kokonoe
ココノエ

いいか、次にお菓子を買ってこなかったら 体にトースト機能を付けるからな!

Kokonoe
シエル

怒られてしまいましたね……。 そんなにお菓子が楽しみだったんでしょうか?

Ciel
シエル

とりあえず、カガミさんにお話をして もう一度ヤマツミへ向かいましょう。

Ciel
アラクネ

……

Arakune